国力とは

中国の工場を見学に行くと、若い人ばかりが手を動かして働いているのを目にします。とにかく、若い人が多い。勝手な想像ですが、日本の高度経済成長期に地方から集団就職で都会に出て働いていた親世代がいたという事実をプレイバック映像で目にしますが、今の中国もまさにそれだと感じます。

基板の手実装の風景
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もちろん、一人っ子政策の影響で中国も逆ピラミッド、近い将来、日本と同じような状況になる(あるいはもっと深刻)のは目に見えていますが、今の労働力を支えているのは地方からの出稼ぎの若者たちです。

女の子もいっぱい働く風景
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一概には言えませんが、このような光景は手による労働に支えられた経済であり、今後AIの台頭でガラッと代わる労働の光景の中でも、まだ残された「手による労働」が世界のものづくりを支えているんだなと感じます。しかし、このような経済もいつまで続くか分かりません。でも、とにかく若い労働者が多いというのは、日本のそれとは大きく異ります。

僕は40歳ですが、これからの日本を考えた時に75歳、いや、80歳まで何らかの形で働かなければならない超先進国に生きている自分の覚悟です。

移動時間すら作業の時間として見積もってしまう悪癖

新大阪駅発東京行きの始発新幹線は6時の「のぞみ200号」。

まだ5時台であるにも関わらず在来線から新幹線のホームへと向かう人も多く、一日の始まりを感じます。眠たい目をこすりながらキャリーバッグを引いているビジネスマンを見ると、おはようございます。今日も一日がんばりましょうね。と、爽やかになる反面、京都駅では、この人は祇園で朝まで遊んで東京に帰るんだろうな(あくまで想像)という正体不明の人も多く乗ってくるのが面白いです。ほんと、素性が分からない人が多いのが京都です。

とはいえ、新幹線は書斎のようなもの。
昔は新幹線の気圧が嫌いで、PCを開いたり本を読んだりすると頭痛がするのでとても苦手でしたが、徐々に慣れてきました。それに、「移動中に仕事をすれば良いか」と、移動時間も仕事の計算に入れてしまうという悪癖も抜けません。もっと余裕持てば良いのに!!

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今日は全国的に曇り空のところが多いようです。
富士山も見え隠れ。

それでは、皆様よい一日を。

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愛とは、認めるとは

オバマ大統領が広島を訪問したというニュース。

少なくとも僕は各社の報道と、オバマ大統領のスピーチ全文を読んで帰りの電車内で涙を拭ってしまった。戦後71年。未だに戦争は続いているけれど、人類が、少なくとも、ミクロなレベルで身近な人間に対する憎しみではなく、愛情を持って接するということが、今後の人類社会がサステイナブルに持続する唯一の鍵だと思っています。同じ人間としての愛情。コミュニケーションの根底にあるものは、相手を理解し認め、愛情を持って接すること。

否定することは簡単で、とても分かりやすい。

僕はキリスト教徒だけれども、神と悪魔、正義と悪、資本主義と共産主義、キリストとイスラム・・・白黒はっきりできるほど、今の社会は分かり易くはない。むしろ多様化しているからこそ、分かりにくい。分かりにくくていいじゃないか。分かりにくいことがスタンダードだ。グローバルとはそういうものだ。日本人がジンバブエの日々の暮らしを想像できるか? シリコンバレーにいる人間が、フィリピンのスラム街で日々生き死にに直面しながらゴミを拾い集めてい生きながらえている子供たちのことを想像できるか。

僕の祖母は原爆が投下された日、呉の海軍工廠にいた。学徒動員である。

小学生の僕は、祖母に無邪気に、

「原爆みた?」

と聞いた。祖母は「きのこ雲はみえたよ」といい、そこから何も話しをしなかった。余程、悲惨な光景を目にしたんだと思う。広島復興、支援のために駆りだされたのだろうと想像する。そこで見た悲惨な光景は、人として思い出したくなかったんだろう。なぜなのか、どうしてなのか。戦時中、日中戦争に駆りだされた大叔父も同じだった。中国で目にしたことを、何も語ろうとはしなかった。

人間というのは、生存本能を持って生まれて来る。
目の前で悲惨な死を嫌というほど目の当たりにした時、生存するために、ありとあらゆる感情でもって、自分をコントロールし、生きるために色んなことに折り合いをつけ、蓋をするんだろう。それが、生きるということなんだろうと思う。

戦後71年たった今、人口爆発している地域もあれば、日本のようにひたすら人口が減少している地域もある。でも、皆、人間という共通項で繋がっている。認めなくては。愛情を持って接しなくては。

何度もいうが、否定、切り捨ては簡単だ。レッテルを貼ることも、すごく簡単。認めるということ、理解するということは、その何倍も労力が要ることだ。今、その労力が人類社会に求められているんだと思います。しんどいけれど、未来を繋ぐためにがんばらなくてはならないことだと思います。

_89814773__89814446_89814443(出展:www.bbc.com)

羽田第二ターミナルの自由が丘バーガー

おはようございます。
昨日の勉強会と懇親会で教えと気付きをパンパンに充填させていただいた僕です。いやあ、ほんと自分の甘さに気付かされました。レポートまとめて社内でも共有したいと思います。学んだことは今日から実践!出会いに感謝。謙虚、感謝、共感、敬意!でがんばります。

今日は天気も良く、朝の空港も爽やかな空気で満たされています。朝食は第二ターミナルの自由が丘バーガー。オーガニックでバンズもパテも分厚くボリュームたっぷりで美味しい!コーヒーではなく、ポテトにレモネードがついてくるのも魅力です。

では、今から帰阪します。

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車窓と田園風景と勉強と

おはようございます。
今日はプライベートの所用で朝から東京へ向かっています。

と、このように書くと全てが予定どおり順調に聞こえますが、実は大寝坊をしてしまいまして・・・予約していた羽田行きの早朝フライトに間に合わず急遽新幹線に乗換えて新宿に向かっているという有様。ああ、こんなこともあるんだなあ・・・(←物事を客観的に見たい時の魔法の言葉)
午前に打ち合わせを予定していた皆様に遅延の連絡をし、ジャンピング土下座の練習をしているところです。

気持ちを落ち着かせようと車窓から見える田園風景に幼き頃の情景を重ね合わせ、
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車内誌WEDGEの「自動車産業が壊れる日」の特集記事を読みつつ、
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富士山見えるかな・・・と楽しみにしていると、雲に霞んであまり見えませんでした。
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さて、今日は、僕も理事として参加している一般社団法人グローバル人事塾主催の勉強会が開催されます。毎回、良くこれだけの方々に集まっていただけるなあ・・・(しかも毎月に2回も開催しているのに!)と思う程の業界のトップリーダーにご登壇いただく人事塾ですが、今日は、日本女子経営大学院、代表理事で学長の河北先生、個人的に大ファンのchatworkアカデミー社長の加藤さん、ユニリーバの取締役で人事部長の島田さん、JTの多様化推進室室長の金山さんなど、業界の女性リーダー(加藤さんは漢ですが・・笑)に登壇いただく、第44回グローバル人事塾。「意欲と生産性を持続的に引き出す 働きかたLIVE!〜なぜ、あの女性は自ら管理職になりたいというのか?〜」もうタイトルだけで勉強になりそうでしょ?ちなみに今からでも参加可能ですので、興味ある方はこちらから。

今日は勉強会、懇親会、そして夜の飲み会まで予定ビッシリ。明日の大阪行きフライトの遅刻はもう許されません。気を引き締めて、しっかり勉強してきたいと思います。

むせるほど濃い緑

久しぶりに自宅でゆっくり過ごす週末。

夕方、NHKの 「猫のしっぽ カエルの手 京都大原 ベニシアの手作り暮らし」をぼんやりと見ていました。ベニシアさんが庭師さんと一緒にタイルを使って上手に庭を仕上げていく様子、ハーブが入ったプリンを作る様子、針江生水の郷を訪れ、水のある里の暮らしを見る様子など、心が洗われるようなどこか懐かしい映像の数々に深く染み入ることができました。普段、めまぐるしく変化するビジネスの世界にどっぷりといる反動からか、少し時間ができる週末は真逆の方向に身体が向いてしまいます。偏りかけたバランスを取ろうとしているかのようです。

身体のメンテも大切ですね。歯医者に行き、天気が良いので外のデッキにテーブルを出して娘達と一緒にごはんを食べ、整骨院に行き、溜まっていた郵便物を処理したり、事務仕事をしたり。天気が良い週末というのは、本当に心地良さを何倍も何十倍も増幅してくれます。ありがたい。整骨院通いと骨盤矯正体操が功を奏したのか、お陰様で腰の痛みも収まり、身体もまっすぐになり、先生から「徐々に運動再開出来ますよ〜無理のないようにですね」とのことで今日は午後から散歩がてらゆっくりペースで山にでも行こうかなと思っています。

むせるほどの緑の季節ですね。

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霧に霞む国境の警備から離任したいと思う

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昨日の続きです。

二夜連続で仕事帰りに整骨院に行きました。症状から言うと完全に「ぎっくり腰」らしいです。まあね、薄々感じていましたが、あの「魔女の一撃」のようにカウンター1発でノックダウンという感じではなかったため、じわりじわりと国境(歩ける状態と寝たきりの狭間)に近づき、その周辺をウロウロしている感じです。

整骨院では、骨盤矯正と坐骨周りの筋肉をほぐしてもらい、帰宅後は骨盤矯正体操を実行。座っている時間が長いと尻の筋肉(いわゆる尻のほっぺたの肉ですね)が凝るらしい。座ってPCをカチャるのが仕事なので、適度に運動や足腰伸ばしながらケアをしていく必要がありそうです。

とにかく、この国境から出来るだけ遠く離れたいし、今気候的には一番の山とランのシーズンなので、晴れ渡る六甲山を指をくわえながら眺めるのも辛い。とはいえ、今週末は出来るだけ身体を休めてケアにつとめたいと思います(既に歯医者と整骨院を予約済)・・・

早く完治して運動後の冷たいビールを飲みたい!
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こちらの腰世界(歩ける)とあちらの腰世界(寝たきり)の国境におります

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元々持病の腰痛ですが、出張疲れかフライト疲れか、腰が崩壊直前となっております。

何度もぎっくり腰になっているベテラン腰痛者ですので、こちらの世界(歩ける)とあちらの世界(寝たきり)を隔てるレッドゾーンは身体が良く覚えています。今はまだギリギリ動けるレベルですが、多分、くしゃみ一つであちらの世界に光速で移動するでしょう。

昨日、あまりの痛みで仕事にならないので、会社近くの整骨院を予約し、治療に行きました。まあ骨盤が歪んでいるとのことで(そりゃそうだろう)、骨盤矯正マッサージと電気を当ててもらい、少しマシになったかなという感じです。あとは、貰ったチラシにある骨盤矯正運動をしっかりやるだけ。まだ歩けるだけマシですが、ほんとレッドゾーンを超えてしまうと、あっという間に寝たきりの生活になりますからね。ガラス細工のような腰です。風邪や頭痛と違うのはこればかりは、気合いと根性が全く通用しないところ。ベッドから降りてトイレにいくのに、どれだけ時間掛かるか!その間、ずーっと激痛との戦いです。ああ、ほんまに一度腰を取って、健康で新鮮な腰に付け替えたい!

ちなみに、本サイトのアクセスレポートを見ていると、毎月以下のような検索ワードでかなりの方が訪れてくれています。例えば、

「ぎっくり腰 トイレ」
「ぎっくり腰 かと思ったら」
「ぎっくり腰 動けない」
「ぎっくり腰 笑う」
「ぎっくり腰 真っ白に」
「ぎっくり腰 人生」
「ぎっくり腰 人生狂わす」

皆さん、「ぎっくり腰で人生狂わす」なんておおげさな!と思うでしょう?いえいえ、ほんと、それくらいのことを考えるんですよ。僕なんて、死すら覚悟しましたからね!ちなみにこのブログの人気記事はこちらです。3年以上前の記事なのに、未だに腰痛に悩む皆さんが仲間探しと、しばしの安息のために訪れてくれています。

腰痛人生史上最大クラスのぎっくり腰に直面した時、人は何を考えるか (2013年1月6日)

ただのぎっくり腰だと思っていたのが別の病気だと診断された時、人は何を考えるか (2013年1月9日)

さあ、この一週間が正念場です。
とりあえず一寸先は闇ということで、どうなるか分かりませんが、職場に行くことが出来れば毎日仕事帰りに整骨院に通院するつもりです。

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シリコンバレー住宅事情

仕事終了後、現地で大変お世話になっているビジネスパートナーのご自宅にお招きいただき、お庭でBBQを催していただきました。ここはAppleの本社がある場所で有名なクパティーノです。ちなみに、シリコンバレーは物価の上昇と地価の高騰で非常に住みにくくなっているようで、会う人、会う人、みなから同じ話を聞きます。

しかし、ロケーション的には最高の立地です。

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Startups が経済的に成功するための極私的分析と手法

うちはスタートアップスではありませんが、最近、よくスタートアップス支援やプログラムを目にするので・・・ちょっとだけ書いてみました。ここで言う「経済的な成功」というのは、バイアウトかIPO、または社員数100名以上、年商30億以上の会社に成長することと定義付けたいと思います。そのための要因は幾つかありますが、僕のすごく個人的な、極私的分析によると、下記のいずれかを満たさなければなりません。

唯一無二のアイデア
唯一無二の技術力
圧倒的な資金力
圧倒的な人脈
圧倒的に優秀な人財確保
圧倒的に大きな市場

曲りなりにも色んな方と会い、色んな会社を見て、色んな情報に接していると、一種の法則が見えてきます。スタートアップスは隙間をついたビジネスを創出し、意思決定力とスピードで成長することがイニシアティブですが、大企業が、R&Dや新規事業創出室、オープンイノベーション推進室なんて、切り離しの効く部署を独立させ、小・零細企業の年商規模の予算をつけて、頭の良い人間をアサインして、はい、どうぞ、5億円程度の予算なんだから、最悪失敗しても良いよ、と言い始めたら、どこに勝てる要素があるでしょうか。

だからこそ、甘くはないのです。

上記6つのどれかを満たして始めて、成功します。でなければ、2年以内にケリをつけましょう。それ以上は、時間の浪費になるかもしれません。毎日骨太です。

(記事の内容は極私的分析によるもので、会社を代表しての見解ではございません)
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