もう一つの何か


JR大阪駅のサイネージ

ターゲット層も分かる。でも、何か一つコンセプトコピーが欲しい。だって、今の若い世代はTASAKIのことを知らないんだもの。


アメリカのIOTについて上手くまとめられた記事。もやもやしている思考をまとめたいIOT界隈の人は是非。フラット目線でまとめる海部さんさすがです。

IoTで芽吹き始めたアメリカの新しいモノ作り
西部と東部、それぞれで異なる流儀(日経ビジネス)

IoT/IoE界隈のトピック


面白い記事に出会ったのでペタッとしておきます。少し長いですが、ここに書いてあることには同意。バズってナンボという内容ではなく、しっかりと書かれています。自社が保有するデータが「5O(ファイブオー)」を満たしているかどうか、または価値のあるデータとして勝負できるかどうか、どの企業も経営戦略マターとして分析する必要があるでしょう。

データは「通貨」だ–IoT/IoEで到来するデータエクスチェンジの時代

興味のある方は是非。


昨今、ドイツで産学官が連携して推し進めている「Industry4.0」。中身を見ればなんのその、日本の生産技術でも何年も前から導入している旧来の仕組みですが、学ぶべきは、「やってもやらなくても、キャッチーなコピーをぶち上げてブランディングする」という手法。

情報発信力では、本当に弱い日本企業。
やってもやらなくても、という点が、バカバカしく思えてもバカに出来ないのです。だって言ったもの勝ちですから。先の記事ではないですが、グラビティ(引力)をどこに生むかです。自己満足ではダメだし、巣篭もりな技術でもダメ。ブランディング面からストラテジーに落としこまないと、全部持って行かれてしまいます。そこにグラビティが生まれれば、自社で保有できない技術でも補えてしまうんですね。

記事とは直接関係ありませんが、こちらは米国某企業の物流ラインです。

WWDCに見る成熟した企業の姿


成熟という言葉の定義は色々あれど、文化的、哲学的、信念的に成熟した企業の姿を、Apple WWDCのレポートから見ることができました。ITmediaで林信行さんが書かれている記事(林先生のレポートは「Appleポエム」として有名ですが)、エバンジェリストならではの礼賛記事とはいえ今後時代をリードする企業の姿はこうなんだろうなと想像しながら、また、共感しながら読むことができたのでシェアしておきます。

Appleの新しい方向性――4つの発表と3つのトレンドを林信行が読み解く(ITmedia)

長い記事ですので、いくつかキーワードを抜粋させていただくと、

”経済合理性から逸脱した本気で新しい21世紀の文化を創造しようと取り組むのが最近のアップルに通底する姿勢だ。それはEarthdayに発表された環境への取り組みなどにも表れている。”

”同様の人間性を尊重した21世紀文化を築こうという姿勢は、プライバシーを徹底して保護する姿勢や、やりすぎずに無駄な手間だけを取り除いてくれるインテリジェンス、そして家族が集う「家」を進化させるホーム連携といった新たに築こうとしているトレンドにも相通じる部分がある。”

ビジョナリーカンパニーとして、短期的な利益を追求するあまりビッグデータの切り売りをするようなことはせず、むしろ「これからの時代はこうなるべき」という、デジタルだけどオーガニックで血が通った哲学を強調する姿勢にこれからの企業のあり方を垣間見た気がします。

(かくいう僕もApple信者なんでしょうね・・・苦笑)

山と空とタイミング


今日の芦屋川。
六甲山にかかる雲がきれいです。


何がきっかけで人生が変わるか分からない。しかし、培ってきたキャリアと、時代のニーズと、持つスキルが交わった時に、化学反応を起こして何かが生まれる瞬間がある。

そんな良い例がYahoo!のトップニュースに掲載されていました。電動車イスのWhill(本社:シリコンバレー)です。ちなみに、WhillさんはQuadceptを基板開発用CADとして採用、導入してくれている会社です。

この記事、本当に面白い。絶対に成功して欲しい会社の一つ。

95万円の車いすに予約殺到 背景にエンジニアの決意〈AERA〉(Yahooより)

色々とたくらんでいます


新幹線の車窓から。

明日から東京ビッグサイトで開かれる JPCA SHOW 2015 に、今年もQuadceptは元気に出展します。DFM製造連携による検図時間の大幅短縮、各種コンバート機能の充実。デモもしっかりさせていただきますので、皆様是非ご来場くださいませ。詳細はこちら

そして!今年は「Bar タイム」をご用意。
時間は当日お知らせしますが、午後からの二回、ハイネケンの生ビールを来場者の皆様に提供させていただきます(担当者によって「ハッピーアワー」や「ハッスルタイム」など言い方はバラバラ)。一昔前までは良く目にしていた光景も、理由は色々あるのでしょうが、最近めっきりなくなってしまいました。他の業種の展示会では分かりませんが、少なくとも製造系では見掛けません。

アメリカの展示会などでは、イブニングレセプションと称して、夕方になればバースタンドがあちこちに出て来てビールやポップコーンやホットドッグを振る舞います。出展者も来場者も、後半疲れて来た頃に皆が飲みながらリラックスして行う商談風景は、なかなか素敵です。

こちら今年1月の「Design Con Santa Clara」での一コマ

シリコンバレーやサンディエゴでの展示会に出展している Quadcept としては、やっぱりそういう楽しみも持っていただきたいのです。たむろ+飲み過ぎの場合はちょっと注意させていただくかも。笑

という訳で、蒸し暑い季節ですし、是非皆様ご来場の上、お楽しみください!

情熱に支えられる、ものづくりハッカソン


朝日放送主催「ABCハッカソン」がスタートしました。QuadceptもCADライセンスのAPI提供をさせていただいています。

初日の土曜日、アイデアソンはグランフロント大阪で、夕方には場所を朝日放送に移して本戦出場チームの発表と懇親会、そしてハッカソンがスタートしました。

僕は18時過ぎに朝日放送に行き、結果発表と懇親会に参加させていただきました。主催者の皆さんやAPI協賛社、中には出場者の中にも顔馴染がいたりして親睦を深めることが出来ましたが、やっぱり素敵なのは出場者の皆さんの情熱と、サポートする主催者、関係者、協賛企業など周りの人々を含めた全体の熱気です。

アイデアソンには間に合わなかったので各チームのプレゼンは聞くことが出来なかったのですが、皆さんの「ものづくり」に対しての情熱と、三日間という限られた期間内で結果を出すというスピード感においては圧倒されるものがあります。「心の底からものづくりが好き!」という思いが本当にビンビン伝わって来るんです。朝からずっと頭と体力を使っているはずなのに、夜になっても皆さんテンションが全く衰えないんですから!

では、少しだけ会場の雰囲気を写真で味わっていただきましょう。

21チームの中から本選に出場できるのは7チームという狭き門。自分のチームが選ばれた時の皆さんの喜び!

懇親会の後に撮影された集合写真がABCハッカソンの公式Twitterアカウントで公開されていました(諸事情によりモノクロだそうです)。この中に僕も写っています。笑

夜明けの月


連休明け一気に仕事の波にもまれ、休みボケを発症する暇もないまま通常の生活に戻っております。スロースタートするよりも「せーの」という感じで一気にスタートを切るくらいの方が身体も慣れて良いですね。


さて、連休最終日の明け方に八ヶ岳ベースを後にし、関西に向かって車を走らせたのですが、夜明けの月がまだ消えないうちに中央道から見える木曽駒ケ岳とのコラボレーションがとても素敵だったので、思わずパシャッとしてしまいました。

木曽駒ケ岳の残雪も朝日を浴びてきれいです。


告知です。
明日から開催される朝日放送主催のABCハッカソンにQuadceptが協賛しています。

このハッカソンでどんなプロダクトが生まれるのでしょうか。僕も明日夜から(ゴルフコンペの後ですが・・・)朝日放送入りします。いやー、楽しみです。

フィードバックの重要性


米国からの客人を迎えてビジネスディナーの夜。
世界は広いし、この業界も面白い。世界には成功者がたくさんおられますね。話を聞くだけでも楽しいし、すごいなあと思う。でも、ただ酒のアテとして面白いばかりではもったいないのです。それを糧として、どれだけフィード・バックできるかですよね。それでも、成功者の方々から気に掛けていただけるのはとてもありがたいことですし、自信にも繋がります。

色々と乗り越えなくちゃならないハードルも多いけれど、それもまた人生ですね、うん。

本質思考


日々色んなシーンで疑問や違和感に直面することがありますが、その時点で既に「ダメ」なんだろうなと思うことが頻繁にあります。

なぜなら、ゴールが不明確で、やるべきことにフォーカスできておらず、していることが腹落ちしていないから違和感を感じるのであって、脇目もふらずに前だけを見て進むことが出来ていればそんな事を感じなくて済むからです。

またもっと悪いことに、そのようなモヤモヤがどこから来るのか、もしかするとそれを感じている自分がおかしいのではないか、間違っているのではないか・・・と考え直し、角度を変えて物事を見てみたりするけれど、やっぱり元の疑問や違和感に戻ってくるので、答えは同じ。なら最初からそれを解決するような行動に踏み切れば良いだけのこと。考えなおしたり、だましだまし結論先延ばしにするのって時間の無駄ですよね。

この記事の中で(元テスラのマネジャー上田北斗氏が、イーロン・マスクに学んだ「First principles thinking」とは【特集:New Order】)、teslaという会社は

“会社や組織の存在理由は何で、目標にたどり着くためのロードマップはどうなっていて、現時点でやらなければならないことは何か。この3セットがとても明確なので、皆、疑問を持つことなく前に進むんです。”

とあり、ああ、めちゃくちゃ良いなと感じました。強力なリーダーシップと企業文化だから、世界を変える真の意味でInnovativeなプロダクトが生み出せるんだな、と納得。「疑問を持つことなく前に進む」ってすごいことですよね。遠回りがないんですから。魔法のような会社ですね。

もう一つ学んだことは「First principles thinking」(物事の本質をゼロから考える)ということ。これは技術でもなんでもそうですけれど、本質を見極めた時に答えが出ることが良くあります。やっぱりそうだよな、本質思考。

迷ったり困ったりする前に、本質思考で行き先を明確に「見えないものを見ているかのように」見据えて進みたいものです。

時間と成果と報酬は必ずしもイコールではない


久しぶりに腹落ちする記事に出会ったのでご紹介。

「グーグルはなぜ新入社員に1800万円の給料を払うのか?」(BLOGOS)

記事のタイトルはいかにも今風な感じだけれど、書いている内容は納得。僕も産業構造の変化やアメリカで目にすることから、常日頃、頭の中でグルグルと考えている「なんだか違うよな、なんだろうなこの違和感」というようなことがスッキリ整理されている感じ。

もちろん記事全ての内容に同意という訳ではないけれど、「労働時間=成果=報酬」という高度経済成長期を支えた製造業に代表される仕組みでは、現代の知的労働やクリエイティブ活動は支えることが出来なくなって来ているということは事実だし、そこに違和感を感じる人間は、自分で起業するか日本に受け皿がなければ世界に目を向けるしかない。

この記事にあるように、一部の優秀層は「労働時間=成果=報酬」という旧態依然とした日本型の評価報酬制度を続ける企業ではなく、グローバルなリーディングカンパニーに吸収されていくので、良く言われるように日本からAppleやGoogleや出ないのもこれが原因かという感じ。

例えばある製品を一日に何台作らなければならない仕事であれば、ラインが「稼働している時間=成果」だし、サービス業であれば「営業時間=成果」でしょう。そうであるなら労働時間=給与になります。でもそういう仕事でなければ、そもそも労働時間と報酬が比例するのはおかしいんですね。

だんだんとそういう違和感が社会全体に生まれつつあるような気がします。日本も過渡期ですね。これから5年、10年後には働き方も変化しているかもしれない。逆に変化しなければ、社外、国外にどんどん優秀な人材が流出して差は開く一方という形になっていくでしょうね。弱肉強食は世の常だけれど、なんだか怖いなあ。搾取する側と搾取される側。少数の仕組みを作る側と圧倒的大多数の仕組みを利用する側。もちろん「それならそれでやってやるーおりゃー!」という情熱と気合いはとても素敵だし、弱肉強食は世の常だけど、僕は素直に・・・なんだか怖い。何も気にせず、ハリイカのお造り食べてたい。(笑)