6年ぶりに日本で年を重ねることができたのも何かの縁かもしれない

先日、母が70歳でなくなりました。

末期の膵臓がんと診断されてから、奇跡的な回復と体力で三年三ヶ月もがんばって生きてくれた母。その間にいろんなところを旅行し、たくさんの思い出を作ることができました。長い闘病生活、本当に良くがんばったと思います。たくさんの方からお悔やみや励ましのお言葉をいただき、感謝しております。とても心強かったです。ありがとうございました。

僕としてはコロナの影響で、なんと6年ぶりに日本で過ごす誕生日となりました。この時期は毎年カリフォルニアのサンノゼに滞在していて、時差の関係で誕生日を二回過ごすことができるということをネタにしていたのですが、今年はコロナの影響でそれもなし。

でも、そのお陰で母の側にずっと一緒にいることができました。本当に良かった。これも何かの因果というか縁なんでしょうかね。

45年前に僕を生んでくれた母が、僕が生まれた45年後になくなった。人生、長いようで短いものです。その一瞬の光のきらめきは切なくて、でも、本当に尊くて。

この年になるといろんな変化が周りで起きます。

さらに時代の変わり目ということもあります。ごまかしや上辺だけを取り繕うことが通用しなくなる、より本質的な世の中になっています。

今は前を向いて足元をしっかり固めつつ変化を続けて行こうと思っています。

芯の通った、骨太の人間になって強くありたい。そして、周りの人には優しくいたい。

この一年もどうぞよろしくお願いいたします。

45年前の母と僕

久しぶりの出社。やっぱりオフィスはいいな

今週はずっと在宅ワークをしていたのですが、登壇する技術セミナーの録画のために今日は一週間ぶりに出社。

社員の5割強が在宅ワーク中なので、フロアの半分は人がおらず、照明も落とし気味ですが、出社組のメンバーと一緒に話をしたり、たまたま近くにいらっしゃった取引先の担当者の方が立ち寄ってくれて、こちらも久しぶりにワイワイと話をしたり、良い気分転換になりました。コロナ禍で「人と会う」という今まで当たり前だったことがプレミア感満載の特別なことになっています。外で食事をするということもそう。

今まで当たり前だったことが当たり前でなくなった時に、その大切さを知る。
不思議な気持ちになりますが、これが時代の変わり目ということなんでしょう。

下の写真は、みんながちょっとしたミーティングで使うための、通称ビッグ・テーブル。奥のガラスの向こう暗闇は、30名が集えるセミナールームです。以前のようにオンサイトのセミナーが開催される日は来るのでしょうか。もうオンライン・セミナーが定着しまいましたもんね。

オフィスも使うところと使わないところが出てきました。
これも変化の一つということで。

明るく前向きな言葉っていいですよね。自然と頬が緩み、気持ちが前を向く。

冬場は味噌ラーメンが欲しくなります。
今日はラーメンを食べながら考えたことを書いてみたいと思います。

今年に入ってから特にですが、取引先とのメールのやり取りで「がんばりましょう」「乗り越えましょう」など、前向きな言葉が文末で飛び交うようになっています。お互い状況を気遣い合い、労り、励まし合う。

これってすごくいいことだと思うんですよね。状況の良し悪し問わず、垣根を越えてみんなで励まし合い、前に進む。自分が経験してきた中では震災後の光景を思い出します。そうやっていつの時代もみんなで力を合わせて乗り越えてきたんですよ。

うちの会社は、ガチガチのエレクトロニクス・IT業界にいるので、コロナ禍の影響を受けている訳ではないのですが、それでも先行き不透明な時代、閉塞感は感じます。業界団体の会合でも、この状況を乗り越えるために様々な意見交換がされています。個人レベルでも感染防止に気を付けながら生き抜いて行かなくてはなりません。困っている人もたくさんいるのも知っています。人によっては今まで当たり前に出来ていたことが出来なくなるというストレスもあるでしょう。

ちょっとした気遣いや励ましの言葉がいつも以上に心に染みる時期ですね。
みんな元気で、無事に乗り越えましょう。

前向きな言葉で、自然と前を向けますね。

今日のハイライトは30km走できたことと、作った八宝菜がとても美味しくできたこと

前日のワクワクをそのままに朝は5時に目がぱっちり。今日はロング走だ!嬉しい!予定どおり6:30に家を出て、まだ暗いなか国道を大阪方面に向かって走り出しました。

今朝の予定は、芦屋から淀屋橋まで走り、ラン友たちと合流して大阪城をぐるりと一周して淀屋橋でゴールするという30km走です。RadikoでFMを聴いて走りながら26年前の今日という日に思いを馳せました。様々な震災のエピソードがイヤフォンから流れてきます。今こうして走れるのも命あるおかげ。感謝しかありません。

朝焼けが美しい武庫川を渡り、

淀川を渡り、

梅田の高層ビル群を見ながら、

中之島を通って、

淀屋橋に到着。先に到着していたラン友さん二人と合流して、三人で大阪城ぐるりと一周してきました。今朝はランナーさん多かった!夜の外出が自粛している分、昼間に活動しようということでしょうか。

僕としては、国道で大好きなラン友さんと会えたし、大阪城でも同じチームのラン友さんを見かけたし(後でLINEで「走ってたよねー」っと盛り上がりました)、なんだか出会いの多さに幸せな気分になりました。皆さん、ありがとう!

午後からは実家に母の見舞いに。
今日はなぜか元気で会話もできたし、テーブルでイスに座って食事もしていました。寝たきりで会話すら出来なかったのにびっくり!

父と帰省中の弟の夜ご飯のために八宝菜を作ったのですが、自分でもびっくりするくらい美味しくできました。母も食べたいというので、具は少なめにしてお出汁をメインに取り分けてあげると、美味しい美味しいと言って食べてくれました。嬉しかった。

ここでも、命あることに感謝です。
明日からもしっかりがんばって生きます(行きます)。

美味しいカレーに出会ったり、明日30km走れると考えただけで、もう最高の気分

生きていて面白いなあと思うのは、日常のちょっとしたことで気分が上がったり、目の前の景色がバラ色になることです。本当にちょっとしたことでも。

今日ランチに入ったスパイスカレー屋さんの、キーマとチキンのあいがけカレーがめちゃくちゃ美味しかったことや、明日の朝、自宅から大阪城まで30km走ることとか、もう目の前にあることなのに考えただけで最高!

今日は一日会社で仕事でしたが、駅までの帰り道も、電車の中も、そんなことを考えるだけで心はウキウキ。ちょっとしたことで気分は上々。

意識している訳ではありませんが、セルフ・テンションコントロールって大事ですね。

中津のスパイスカレーまるせ さん。おすすめです。

弱さを見せると人は助けてくれる

病で弱っている母を、90歳を越えてまだまだ元気な祖母や、叔母、父や弟、そしてもちろん我々家族や友人たちが一生懸命看病しているのを見ていると、弱った時に人って助けてもらえるのだなと実感します。

若くて元気な頃は尖っていて人の世話にはならないと、(もし仮に)本人は思っていたとしても、やはり弱れば周りの人間が助けてくれる。もちろん仲良くて良い関係の家族や仲間がいるということが前提になるのでしょうけれど。人は一人では生きていけないのですよね。

これは会社組織でも同じなんです。

自ら弱さを見せることが出来る人は組織で用いてもらえます。表面を取り繕ったり、良く見せようとしているにも関わらず、結果としてボロが出る人のことではありませんよ。自ら弱さを認めて自ら伝えることができる人のことです。

「自分はここは苦手です。その代わり、この分野は任せてください。人一倍がんばります」と言えるかどうかです。優秀なマネジメントがいる組織では、その人の弱点を知らずして適材適所、最適配置は実現しませんので、そういう人を組織は用いやすいのです。

逆に、弱さを見せれない人は、組織で活かせてもらえません。この人の弱点は何か、逆に強みは何かが分からない。とりあえず、雰囲気で愛想がいいので営業させておくか、きっちりしてそうなので経理をさせておくか、となります。でもそれが本当の自分でない場合は、パフォーマンスを発揮できませんよね。働く本人もストレスです。

ただ、人って弱さを見せることに異常に抵抗します。弱みを見せたくない、すごい人と思われたい。弱みを握られるとなめられる。それこそ、弱い人の発想です。弱みを握られたと萎縮し逃げるのではなく、弱さを知ってもらえた、受け入れてもらえたと感謝し恩返しできる人が本当の意味で強くて優しい人なんですよね。

より本質的な世の中になった時、自分を良く見せようと思う人、去勢を張る人、八方美人はこれから没落していきます。

謙虚な気持ちで弱さをさらけ出すこと、オープンであること。そして、人の弱さも受け入れてあげること。それこそが本当の強さだし、そういう人たちがいてこその「強みを活かす組織」となるわけです。

みなさんどうされていますか?自宅での楽しいインプットの方法

緊急事態宣言の発出により、自宅にいる時間が長くなりますね。

当社もいよいよ本格的に在宅ワークの社員が増えますし、僕のように出勤していても仕事が終わればどこにも寄らずまっすぐ帰宅。だってお店も20時とか21時までしか開いてないんですから。当面、国内の出張の予定もなくなりました。仕方ないですよね。

今朝、シリコンバレーの取引先とZoomで繋いでオンラインカンファレンスをしていたのですが、もうなんだかこの感じ(WEBカンファレンス)が普通になっちゃったよね、展示会とか海外出張とか、もうこの先なくなっちゃうかもね。と。ワクチンを打ったり集団免疫が出来たとしても、この先もオンライン、バーチャル、リモートがスタンダードになって行くような気がします。特にビジネスに関しては。

旅ランナーとしては寂しい限りですが、まあどうしようもないので、この期間を最高のインプットの期間にしたいと思っています。仕事以外で僕が今取り組んでいるのはこちら。

・読書
積読になっている本を片っ端から片付けていく。一番てっとり早いインプットの方法ですね。

・ランニング
普段から走ってますけど、出張旅ランが出来ないので「地元のいいとこ再発見!」のランを楽しんでいます。最近は神戸の観光地ランがお気に入りです。もちろんゴールは温泉や銭湯です。

・料理
元々、料理は趣味なのですが、この期間にあらためて。調味料や出汁の見直しをしたり、レパートリーを増やしたり。

・昔のドラマ
Amazon Prime で「孤独のグルメ」をシーズン1から見ています。もうね、僕はこの手のドラマが大好きなんですわ。根っからの食べ歩き好きなんでしょうね。

・オンラインイベントへの参加
所属しているコミュニティのオンラインイベントには出来るだけ参加するようにしています。離れていても刺激や学びをもらえる!とても楽しい時間です。

・棚卸し
これはいろんな意味で。ミニマリストなので持ち物は少ないのですが、「目に見えない持ち物」の棚卸しですね。必要なものと不要なものを切り分けて断捨離をする。目に見えないものってどういうものかというと、例えば、思考を何にフォーカスするか、どこに時間を使うか、誰と過ごすか、など色々あります。このように整理することによってできた頭と感情の隙間に、新しい風を入れていく。常に前に進み続けるためのプロセスのようなものです。

皆さんはどのように過ごされていますか?

こちらはキッチンドリンクのお供に初めて買ってみたサントリーのSUIです

母と庭木とミネストローネ

この三連休は本当に良い天気でした。

高台にある実家で母のためにミネストローネを作りながら、時折キッチンの窓から眼下に広がる景色を眺めています。庭木が風に揺れるのが見えますが、音はなく、とても静かです。

年末から年始にかけて、母の容態が急激に悪化し一時はどうなることかと思いつつ毎日実家に通っていた日々ですが、母自身の気力体力の強さと、家族全員で交代しながらの看病で今ではテーブルで食事ができるくらい回復しました。いつどうなるか分からない状況に変わりはありませんが、作ったものをおいしいおいしいと言って食べてくれるのは嬉しいものです。どうでもいい話で笑ってくれたり。楽しく幸せな時間です。

そんな中、朝はランニング、午後や夕方から実家という形でこの連休を過ごしていました。走る方は地元でのラン、神戸でのラン友さんとのロング走。二日間で41km。実家では、ベッドサイドでの読書や仕事がはかどりました。

寒さは厳しかったのですが、それ以上に空の青がとてもきれいで。思わず走りに出て、スマホのセルフタイマーで自撮りです。このブルーは冬ならではですね。寒さに勝って外に出たご褒美です。

また明日から多忙な日々が始まりますが、しっかりチャージすることができました。

なるほど!これが映える朝ごはんというのか!

おはようございます。

クリスピークリームドーナツの期間限定バージョンを12個買うと、こんな風になりました。

牛のは、ハッピー ウシ ミルクと言うらしいです。雪だるまのは、チョコレートスノーマン。1月12日までらしいので、近くにお店がある方はどうぞ。(別に宣伝でもなんでもないのですが)

こういうのを見ると、朝からクスッとハッピーな気分になります。
今日も上機嫌でまいりましょう〜!!

オンラインでセレンディピティは本当に生まれないのか

本日から仕事初めです。

関東は緊急事態宣言が出るとのこと。まだまだ収束の兆しが見えずどうなることやらですが、2021年も前に進むしかありません。とはいえ、新年早々大きなプロジェクトが動きそうでワクワクしています。

コロナが収束してもしなくても、オンライン化に拍車がかかり、リモートワークがいよいよデフォルトになりそうです。

日本は和の国ですから調和を重んじます。調和を図るために「会ってなんぼ」の商習慣が重宝されてきました。会うことによって、相手の波長を知ることができる。同調することができる。仕事と関係のない雑談から顧客ニーズを把握して新しい取引が生まれたり、会食やゴルフといった交流の中から生まれる友情や信頼関係が何年も取引を継続させてきたのです。少し大げさですが、人と会うことで生まれる無駄や曖昧や空気感が日本経済を下支えしてきたのではないかと思うほどです。

ところが根本的に「会うこと」ができなくなった(あるいは制限される)今、その無駄や曖昧や空気をどのように生み出すことができるのか。それに代わるものがあるのかなと考えます。疎の時代のコミュニケーションですね。何もバーチャルとかSNSとか、そういうデジタルなものではなくて、僕が考えるポイントは、

①相手に伝わる文章を書くということ
②手が届く相手と堅牢な関係を築くこと

単純にこの辺りでないかなと思うのです。

相手に伝わる文章を書くこと。これは自分(あるいは自社の製品やサービス)を相手に知ってもらうことになります。自分の人となりを知ってもらおうと思ったら、自分がどんなものが好きで、どんなことに熱中していて、どんな考え方を持っているのかを文章や写真で発信しなければなりません。それにより、会わずとも自分のことを知ってもらえますし、いいなと思ってくれる人も増えるわけです。

よくオンラインではセレンディピティは生まれないと言われますが、セレンディピティはありますよ。

例えば僕の場合、検索してこのブログを見つけていただいた方から連絡をいただくことがあります。特にリウマチを発症されたランナーさんが多いですね。どうやら「リウマチ マラソン」などで検索するとこの記事がヒットするようです。

一人のランナーがリウマチ発症に際して考えること、感じること(急がず焦らず、マラソン復帰を目指します!)2018年9月23日

同じ悩みを抱えていたり、同じ境遇にいる人は、共感できますから。仲間意識というのでしょうかね。僕も連絡をいただく度に励みになっています。このようにして交友関係が広がっていくのは嬉しいことです。

手が届く相手、というのは、今自分が所属している会社やグループやコミュニティ、取引先などです。ここの人たちとは既に関係性が構築されているので、このローカルなコミュニティを大切にすればいいと思います。その中でお互いに思いやりを示し、Win-Winの関係を築き、信頼関係をしっかりと構築していくこと。

そうすることによってビジネスも広がるし、いろんな仕事も与えられる。「会えない」「動けない」という状態は一見、停滞しているように見えても、ちゃんと仕事の幅も深みもスケールするものなんですよね。

制限を制限と思わず、アイデアを絞りながら、環境に適応していきたいと思います。