7種類の挨拶を使い分けながらのトレラン

鯖街道ウルトラのトレーニングのために六甲山へ。

芦屋から六甲山頂経由、有馬温泉の往復です。ファンランなら、そのまま有馬をゴールにして温泉入ってビールプハーしてバス帰りなのですが、今日は来た道を戻るというスパルタンな日。芦屋川からは六甲のゴールデンルートということもあり、今日もたくさんのハイカーさんが登っていました。

ご存知のように、山では誰かとすれ違う時に必ず挨拶をすることがマナーとなっています。

やっぱり挨拶は気持ち良い方がいいですよね。僕も意識して、にこやかに大きな声で「こんにちは!」と挨拶をするのですが、反応は人それぞれ。みなさん普通はちゃんと「こんにちはー」と返してくれるのですが、ソロハイクしているシャイなおっさまなどは無言で会釈か、「・・・ちゎ」「・・・っス」ということもあります。今日は初めて「・・・ぬ」という人に出会いました。「ぬ」てなに。

元気なのはちびっこ。韓ドラ「愛よ、お願い」のヨルムのような男の子(分かる人いますかね)なんかは大きな声で「こーんにーちはー!!!」と言ってくれてとても気持ちいいのです。

そんなことをずっと繰り返していると、自分は7種類の「こんにちは」を使い分けていることに気づきました。

「こんにちはー」
「ちわー」
「ちわっす」
「ちゃー」
「ちゃーす」
「ちゃす」
「っす」

走っている時はどうしても短め。疲れてくると短めに「ちゃ」「ちゃす」になってしまいます。

困るのは、相手方が5、6人のパーティーの時。どでかい一発「こんにちはー!」で5人分をまかなえるのであればいいのですが、そうはいかない。なので、各々すれ違いざまに「ちゃー、ちーわー、すーーーー」(4番目、5番目の人は「ーーー」)のように合せ技になってしまいます。いや、挨拶はちゃんとしないといけませんね。

あと、疲れてくるとブラックな一面が出てくることも。
すれ違うハイカーさんの会話が聞こえてきます。

「おれ、あそこで川の水飲んだの覚えてるわー」
「川の水かー あはははは」

・・・何がおもろいねん(心の声)

いや、あかんあかん。
みんな気持ち良く登ってるんだから、何で笑ってもいいじゃないか!疲れは人に余裕をなくさせますね。

六甲山頂にて

阪神電鉄グループが神戸市に寄付したお金で建てられた素晴らしいトイレと休憩所がついに完成!めちゃくちゃきれい!すごいですよ、これ。サイクリストには嬉しいチャリンコホルダーも完備。

誰もいなかったので、パチリしてしまいました。六甲山頂に全自動水洗式トイレなんて、これは夢なのか。

ホテルのような洗面台。女性も嬉しいですね。
阪神さん、神戸市さん、ありがとう。

雨が降る前にスタコラサッサと帰ります。

距離25km、累積標高2400m。昇り標高だけなら1200m。そこそこ負荷のかかる練習ができました。

インドシナ半島に昇る朝日はあの時、何を教えてくれたのだろう

随分と暖かくなってきましたね。
生暖かい風がそうさせるのか、ふと一年半前にハノイのノイバイ国際空港にいた時の自分を思い出しました。

ーー
ドイモイ政策で急速な経済発展を遂げた社会主義国家の国の玄関。日本の大成建設によって建てられた空港とはいえ立派だった。アメリカからベトナムにかけての長い出張の最後、羽田に飛ぶ前の早朝の空港。大きな窓から朝日が差し込み、明るかった。

知らない土地に一人でキャリーバッグを引いて向かい、現地の取引先と合流して仕事。そして最終日の朝6時。まだ人の少ない空港で膝の上にPCを置いたまま、ぼんやりとインドシナ半島に昇る朝日を眺めていた。

寝起きでぼんやりした頭で、ここはどこなのだろう。僕はなぜここにいるのだろう。もちろん仕事で来ているのだけど、仕事ってなんだろう。この国はどのようにして経済が回っているのだろう。映画「インドシナ」に出てくるカトリーヌ・ドヌーヴのような人は本当にいたのだろうか。

気づくとボーディングの時間。
禅問答のような問いに対して明確な答えが出ないまま飛行機に乗り込みました。
ーー

一年半後の今。

「何かを待つ」という時間がありません。ただひたすらPCに向かい、会議とオンラインミーティングをこなすという隙間のない日々。たまには禅問答も良い。自分で意識して何もしない時間を作る必要がありそうです。

答えのない問いに対して、孤独と、その場の空気と、あてもなく漂う時間が何かの答えを提出してくれるかどうかは分かりませんが、このような時間そのものに、味わいと深みがあるのではないかと思うのです。

理系学生さんのオンラインFPGA講義に飛び込み参加させていただきました

今日は某公立大学の理系学生さんたちと、シリコンバレーにいるM先生とのオンラインFPGA講座に、急遽お声掛けをいただいて参加させていただきました。飛び入り参加をさせていただけるのもオンラインならではの魅力ですね。

シリコンバレー有数のメーカーズ、M先生(僕が大好きな方です)と二人で座談会よろしく、学生さんたちの前で回路設計から基板レイアウトのプロセス、電磁ノイズがどうのこうの、インピーダンス・マッチングがどうのこうの、部品調達がどうのこうのと正しい知識から業界の裏話までいろんな話をしていて、それを学生の皆さんがカメラONにしてzoom越しにふんふんと聞いてくれているのがとても楽しくて。

(参考)
EMCノイズスキャナ:https://www.csieda.co.jp/api/
電子CAD:https://www.quadcept.com/ja/

こんなことなら、先日依頼があった技術書の共同執筆、無理にでも受けておいたら良かったかなとか。僕のようなビジネス寄りではなく、研究寄りの方が適任だと思って他の企業の方をご紹介したのですけど、やっぱりこういう関わりがあるとつい無理をしたくなります。

いずれにしても、こういうことがきっかけで学生さんたちのハードウエア・エンジニアが増えてくると嬉しいなと思います。今はソフトサイドの人が多いですから。日本のものづくりの復権といったような大きなことは言えませんが、理系学生さんが自分の作りたいものを作ることができ、何かしらの専門性を持ってキャリアを積んでいくといいですね。あとは、学校や企業の設備、計測器などプローユースの機械を使えるのであれば、使い倒すことも大切です。自分ではなかなか買える代物ではありませんから。

ちなみに、コロナ禍の前、2019年9月にはここの学生さんたちがサンタクララのHacker Dojoでサマーキャンプ中でこちらも飛び入り参加させていただきました。(「ベイエリアで最も好きな場所のひとつ、Hacker Dojoでエンジニアのマインドセットについて再考する」 2019/9/5)みんな決められた期間の中で課題製作をし、最終日には英語で現地のエンジニアたちにPitchしたりして活き活きしていました。あれからコロナ禍で「集まる」ということも出来なくなってしまいましたけれど、現場で空気を感じるということはとても大切だと思います。早く自由に渡航ができるようになればいいですね。

2020年以降、留学予定だった学生さんや、アメリカでのインターンシップ参加予定だった学生さんにとっては、大きな機会損失です。代替手段としてオンライン、バーチャルはあるものの、この経験の差が将来的にどういう影響を及ぼすのかは、まだ数年先にならないと分かりません。

全然関係ありませんが、今日面白かったことがあります。
松田さんのブログだけ見てるとゴルフとマラソンしかしてない人だと思っているのですが実はちゃんとしてるんですね。という最大級の褒め言葉をいただきました。笑

できればゴルフとマラソンしかしてない人と思われていたいので、作戦成功というわけです。笑

30kmランの後は旬の食材、さくら海老のかき揚げおろしそば。春の味ですな(良く分かってないけど)

恒例、30kmランニングの日。

中之島も大阪城も、晴天の中に映えていました。朝は寒かったのですが、走り始めてすぐにアウターを脱ぎました。春が近づいていますね。

今日のランチは、北浜の浪花そば。

ここの旬の食材を使った「季節限定メニュー」はとても美味しいのです。ラン友さんたちと、どんなメニューがあるかなと春にちなんだ食材の予想合戦をしました。ひとりは筍と菜の花を予想。メジャー級の二つを献上した僕は、さくら海老とふきのとうという玄人好みの食材を予想。

するとなんと、本当にメニューに「さくら海老のかきあげおろし蕎麦」があったのです。さっくさくのさくら海老。おいしい!!春の味!(←言いたいだけ)
せっかくなので、とろろご飯のセットにしました。我ながらチョイスが玄人やわ〜笑

これなら長靴いっぱい食べたいよ!(アスベル・風の谷のナウシカより)

ちなみに、筍と菜の花が入った温かいお蕎麦もありましたよ。
さすが食べ好きランナー。良く分かってる!

身体を動かしていたら土日なんてあっいう間に過ぎてしまいますね。今日は名古屋ウイメンズマラソンもありました。オンラインでもオフラインでも、出走されたみなさま、おつかれさまでした!

関西唯一のシーサイドコースで海を眺めながら風に翻弄される

一度はラウンドしたいリンクスコース。しかしながら、関西では、いや日本で「リンクス」と言えるコースはほとんどありません。

実際のところ、北海道の稚内カントリーくらいしかないのではないか。というわけでリンクスの聖地スコットランドでのラウンドは老後の楽しみに取っておくとして、今日は関西唯一のシーサイドコース、南海電鉄運営の名門「大阪ゴルフクラブ」でラウンドです。

川奈ゴルフクラブさながらの海に向かって打つのは気持ちいい!

爽快感は最高ですが、風が強い〜!
どのホールからでも海が見えます。良いコースだ。

前日の雨でフェアウェイも一部ぬかるみ、バンカーも水たまりの箇所がありましたが、また良いコンディションの時に来たいものです。

お昼は、大瓶ビールとラーメンのセット。
僕の中で「大瓶」を置いているゴルフ場は、良いゴルフ場としています。いや、実際そうなんですよ。名門は大抵、大瓶があります。笑

外国人エグゼクティブたちとのラウンドは、月イチ。せっかくなので良いゴルフ場に行こう!と毎月、月替りでラウンドをしています。

来月は、太平洋クラブ六甲コース。もう何年ぶりだろう。
今からとても楽しみです。

個人のキャリアも集合知で決めて良いのではないか

どういうことかというと。

自分ってどんな仕事が向いていると思うか、自分はどんな会社であれば活躍できるかを、自分のことを良く知る人たちに聞いて、その投票結果で決めてもいいのではないかと思うのです。いわゆる他己評価というやつですね。360度評価ともいいます。これをできるだけたくさんの人に聞く。集合知。

これは社内のポジションでもそうだし、転職する時にも有効かもしれません。意外と自分が思う自分像と、他者から見た自分像は異なるものです。自分はこれが得意、と思っていることでも他者から見たら違ったりね。他己評価で客観視し、それで進路を決める。思い込みのバイアスから解放されて良いかもしれませんし、くすぶっている人は逆に伸びるかもしれませんよ。逆にこれにハマっちゃうと、全部人に決めさせたりしてね。笑 極端にふれると良くありませんが。

基本的な話をすると、苦手なことをいくらがんばっても伸びないし、結果は出ません。出来ないこと、向いていないことはやならくていい。自分の能力(得意なこと)を見つけ、フォーカスし、伸ばすことが大切です。

僕もたまによく知る友人たちに「どう思う?」と聞くことがあります。結構ちゃんと指摘してくれるものです。とても参考になります。

というわけで今週もおつかれさまでした。
なんだか忙しかったな。

みなさまも良い週末を!

ランナーにとってのゴールデンコースはプラスなのかマイナスなのか

天気に恵まれた日曜日、久しぶりのロング走を計画。

とはいえ、僕のようなヘナチョコランナーにとって一人で走れる距離なんてせいぜい20kmくらいのもの。よく一人で40kmとか50km(あるいはそれ以上)とか走る方はいらっしゃいますけれど、僕には到底無理。体力的にというより飽きる。

そう、飽きてしまうのです。

自分でそれが分かっているので、ロングを走る時はどこかで人と合流するようにしています。たとえば、家から淀屋橋まで20kmを走って、ラン友さんと合流して大阪城をぐるっと回ってトータル30kmにするとか。あとはご褒美の人参をぶらさげる。ゴールに銭湯を設定するとかですね。

昨日は、後者の人参作戦にしました。
自分の中で決めたことはこの三つ。

・最低、20kmは走る
・ゴールは温泉にする
・湯上がりに瓶ビール(大)をプハーする

飽きてきたらこの三つの目標を思い出し、走りました。

HOKAの厚底も慣れてきました。先日、厚底ではないシューズを履いたのですが、違和感ありまくり。一度厚底を履くと離れられませんね。

最後は飽き飽きしましたが、なんとか20kmを走って、六甲道の灘温泉へ。ここでしっかり汗を流し、冷温交代浴で温もった後は、瓶ビール(大)です。633ml、大人の義務教育を履修せねば!

帰りは電車なので、六甲道駅近くで昼飲みができ、なおかつ大瓶を置いている店(←これ大事)をネットで検索して探しました。すると、出た!「えびす大黒 六甲道店」!なんでも立ち飲みの名店らしいし、なにより店名が「えびす大黒」。そう、ウルトラランナーならおなじみ、島根県で開かれる「えびす・だいこく100kmマラソン(通称:えびだい)」と名前が同じ!こりゃ行くしかないでしょ!

店内のカウンターは、アクリル板で仕切られていてお一人様でも快適。それに、大瓶がなんと399円!そしてそしてボリュームたっぷりのメンチカツのデミたまライスが500円!安い!これにたたききゅうりを付けて、1100円!大瓶飲んでお腹いっぱいになってこの価格ですよ。すごいわ、えびだい!

カロリーをしっかり消費したのに、さらにプラスになって帰ってきました。ランナーのゴールデン・コースは、プラスマイナスでプラスです。まあこんなものでしょう。

というわけで、ロング走は一人だと飽きる!という同じ属性の方、是非ご一緒しましょう!

ご応募お待ちしております。笑

深呼吸って大切ですね

土曜日は朝ランから。

海沿いを走りながら、ところどころで深呼吸。何かに集中したり仕事をしている時って意識していないと息が浅くなっていることに気づきます。Apple Watchを腕につけている時は「深呼吸しましょう」と定期的にアラートメッセージを出してくれるのですが、意識していないと息をするのを忘れてしまう。それだけ、深呼吸というのは意識しないとできないことなんですよね。

午前中は東日本大震災の復興事業に関するオンラインセミナーに参加する予定だったので、10kmで切り上げ。予定どおりセミナーとその後の懇親会に参加し、有益なインプットを得ることができました。こうして週末にオンラインで研究会や勉強会に参加できるのは嬉しいことです。

ところが最近の悩みは、考えることが多すぎて脳内がスパゲッティになってしまっていること。それに加えて疲れやすいので、インプットを十分に消化しきれないままその日を終えることが多くなっています。これはいかん。しっかりデフラグしなければ。

こういう場合の解決方法は、やはり走ること。走っている時は脳が活性化され、断片的な思考がテトリスのようにきれいにはまっていくように感じます。久しぶりにゴルフがない週末。明日はゆっくりロング走でもするかな!

学びと焦りと

いつの間にか3月に入っていた。

なんだかあっという間に時間が流れていく。そしてバタバタしていると3月に入って三日も経つというのにブログの更新も出来ずにいたことに気付く。まだ先だと思っていたけれど4月の入社式もすぐそこだし、春以降の予定もどんどん入ってきて、自分の意思とは裏腹に、時間は正確かつ急ぎ足で進んでいく。

そんな中、今夜はグローバル人事塾の第142回セミナー。リークルートワークス研究所の主任研究員の中村さん、千野さんをお迎えし、働きがいの原資となる【トータル・リワード】について。グループディスカッションもある非常にインタラクティブな回で、学びが多かった。金銭的な報酬(リワード)だけなく、多岐にわたるというトータルリワードの視点から「FESTimeリレーション」という概念が提唱された。FESとは、幸福度を Financial(金銭的報酬)、Enviromental(環境的報酬)Social(関係的報酬)を三項目に分けて縦軸に、横軸にキャリアの時間軸を、安心、喜び、成長、展望という4つの項目に分けて配置してマトリックス型に考える。さて、もはや金銭的報酬について先進国で最下位に沈む日本、これからどうするか。


どうしてもマラソンの話になってしまうのだけど、4月の富士五湖ウルトラマラソン100kmの中止が発表されて意気消沈していた時に、5月の鯖街道ウルトラマラソンのエントリーが始まり、2年ぶりに72km、累積標高差1800mの行程を走れる権利を獲得。

ぎっくり腰などで2月はほとんど走れなかったので焦りもあるけれど、またロング走とトレイルランを再開しないと。

そんな忙しくも充実した日々が、速いスピードで過ぎていく。

SNSでつながらないという選択。とっても心地良いのです。

ゴルフ帰りに運転しながら、心地よさとはなんだろうと考えてみました。もちろん今日のラウンドがとても楽しかったからなのですが、この楽しさ(=心地よさ)って一体何なんだろうなと。

少なくともデジタルではない。SNSでもない。オンラインでもない。

それとはまったく真逆の、オーガニックで、オフラインで、アンプラグドな関係。そこにはスマートフォンもアプリも充電器も必要ない。僕はそこに心底「心地よさ」を感じているのだなと実感したのです。

その証拠に、今日ご一緒した皆さんとはSNSでのつながりがない方ばかり。一年ぶりに一緒にラウンドした方(僕が尊敬する大好きなジェントルマンです)もおられます。久しぶりでも、やあやあお元気ですか、またあのお店に飲みに行きましょうね、と、懐かしい昔話と近況報告で盛り上がるのです。

最近、プライベートで一緒にいる人たちは、SNSで「つながらない」あるいは「つながっていない」人が特に多いと気付きました。SNS上の滞在時間は減っているし、つながりも増えてはいないけれど、それでいい。それがいい。(孤独のグルメ 井之頭五郎 風)

別につながっていなくても、会いたい人にはいつでも会えるし、ゴルフにも山にもランにもご飯にも行ける。連絡を取ろうと思ったら携帯やLINEで十分。常日頃から何をやっているか知らなくても、会った時に近況報告ができればいいじゃないか。

「あえてSNSでつながらない」という選択。

なんだか開放された気分になりますよ。デジタル・デドックスという意味ではなくて、最初から「つながらない関係」。

とはいえ、冒頭で書いた「オーガニックで、オフラインで、アンプラグド」なことって、今の時代、一番贅沢なことではあるんですけれどね。