「坂の上の雲」に思いを馳せて。旅ランのご褒美は鯛だしラーメン

松山での朝ランのスタート地点は、いつも決まった場所。
そう、司馬遼太郎先生の「坂の上の雲」で有名な、秋山好古、真之兄弟の生誕地です。

NHKスペシャルドラマとして3年連続で2009年〜2011年の年末に放送された「坂の上の雲」のオープニング、「まことに小さな国が開花期を迎えようとしている」というナレーションと共に流れるBGMに何度鳥肌が立ったことか。

松山の繁華街、大街道からすぐ。自分の定宿からもすぐということもあり、いつもこの静かな生家をスタートにして、松山城の城山をぐるりと一周する約5kmのコースを定番コースにしています。

城山の周りはフラットなコースでとても走りやすいコースとなっています。皇居や大阪城もそうですが、城の周りはランナーの天国。

こちらは坂の上の雲ミュージアム。

愛媛県庁。
この城山公園は、毎年2月に開催される愛媛マラソンのスタートとゴールになっています。昨年の2月、僕も出走しました。

お堀端からは山城である松山城の櫓が見えます。

10kmを走って、ホテルの大浴場で汗を流した後のランチは鯛だしラーメン。走っている途中に見つけたラーメン屋さんですが、この「麺魚(めんぎょ)本店」の鯛だしラーメンはとても有名だそうです。

鯛のだしがしっかり効いてうまー!

しっかり松山を堪能した後、松山空港でじゃこ天とじゃこカツを見つけてしまってお腹いっぱいでしたが購入してしまいました。

松山と金沢は半年に一回は滞在したいところです。
さあ、次はどこに行こうか。楽しみがたくさんあります。

店主の人柄そのままに、丁寧に丁寧に仕事をした肉の数々

一年ぶりの松山。
今回お連れいただいたのは、2019年11月オープンのビステッカのお店「OKIBI MAKIYAKI」。その名のとおり、薪火と炭火を使って肉を焼くお店。L字のカウンターとテーブル席1セットのみのこじんまりとしたお店です。とにかく美味しかったので久しぶりにグルメリポートを書いてみたいと思います。

今回のコースはこちら

梅雨時期で蒸し暑いので、キリリと冷えたスパークリングからいただきました。やっぱりジメジメした季節はスパークリングワインが最高に美味しいですね。フランス産だけど、日本の梅雨時期に飲むために作られたのではないかというほど、ぴったりマッチ。

一皿目は、和牛カメノコウのインボルティーニ

バターのまろやかさとお肉の食感、そしてミョウガの風味がたまりません。

拡大するとこんな感じ。
お野菜は地元愛媛産を使っているそうです。

どれも最高に美味しかったのですが、個人的にはこれが今日の一番。一発目からガツンとやられました。あ、ここ良いお店だってすぐ分かりました。

二皿目は、馬肉の漬け薪炙り焼き

肉の下にアボカドとトマトが添えられています。馬肉の臭みは一切なく、噛めば噛むほど肉の味わいが出てきます。

三皿目、甘とろ豚肩ロースの薪焼き

火入れが絶妙なんでしょうね。箸で裂けるほどのやわらかい豚。敷かれたリンゴのシャキシャキした食感とブルーチーズの香り、豚のとろけ具合の相性も最高でした。

四皿目、鴨胸肉の燻製

赤ワインとバルサミコ、赤味噌ソースが絶妙。味噌が入ることで和風なテイストになるのが不思議。でも意外と合う!

五皿目、カペレティ

人参のソースなんですよ。
ドライトマトと生ハムが乗っています。カペレティのもちもちした食感が良いですね。

白ワイン、赤ワインとつないで、六皿目の骨付き仔牛の網焼き

仔牛なのであっさりで柔らかい。焦がし茄子とクミンのディップが夏野菜のカレーを思い出させてくれて仔牛のあっさり感が引き立ちました。

メインの七皿目は和牛マルシンのビステッカ

肉汁が溢れて豪華ですね。様々な風味の塩をかけていただきます。ほんと丁寧に仕事してはるわ。左のレモンソースのさっぱりした味わいがアクセント。自家製粒マスタードとワイン塩だけでも持って帰りたい。

デザートは桃のコンポートの上にバニラアイス

店主の焼きさばきをカウンターで眺めながら、色々とお話を伺っていると、グリルも色々と試しながら作ったものだそう。試行錯誤しながら今のスタイルにたどり着いたようです。

爽やかで謙遜な店主のお人柄そのままに、一つひとつの肉の焼き加減が丁寧に管理されて、添えられる野菜やソース、ディップもすべて繊細に仕事されていました。

コロナ禍でなかなかお店に行く回数も減っている中で出会った小さな名店でしたので、久しぶりにグルメリポートにも力が入ってしまいました。また行きたいお店の一つです。

若いっていい。でも自分だって今この瞬間が一番若い。

おかげさまでありがたいことに、分刻みの忙しい日々を過ごさせていただいています。そんな中でも色々と楽しいことはありましてね。今日は少しだけそんな「楽しいこと」をご紹介したいと思います。

5月からスタートした全4回の工学部学生を受け入れてのインターンが終了しました。受け入れ部隊となった開発部のみなさん、今年もお疲れさまでした。

毎年、某工業大学の学生を当社に受け入れてIoT製品開発実習を行っています。今年は昨年の倍の4チーム16人。ハード組とソフト組に分かれて、Arduinoを使用した製品(もちろんプロトタイプです)を開発してもらうのですが、各班、アイデア出しからスタートして、回路を描いて、基板をレイアウトして、部品を選定して、制御プログラムを書くということをやってもらっています。

実習では、生基板に部品を半田実装までしてもらって動作を確認することもしています。半田の香りっていいよね〜(同意少なそう)

学生さんたちと混じってものづくりをするのは楽しいですね。
大変なこともたくさんありますが、動く動かないで一喜一憂したり、部品が足らないことが分かってその場で手配したり、そんなバタバタも楽しい(メンターのみんなは楽しんでいられないでしょうが・・・笑)

で、やっぱりこういう時に思うのは、「若いっていいな」っていうこと。学生は学生の時にしかできないことがたくさんある。今この瞬間をどれだけ有意義に過ごせるか。まあ、卒業しなきゃ分からないんですけどね、そのありがたさは。でも、やはり若さは大きな武器だ。

ある番組ディレクターの「若い子には、可能性は無限大ではないけど、選択肢は無限大だよと言っています」との言葉を思い出します。そう、若さの良さは「選択肢」が多いこと。あらゆることにチャレンジして、可能な限りたくさんの選択肢を試すことができる。

でもね、大人になっても、何でもできるっちゃできるんです。
僕のように40代半ばを過ぎても、「今この瞬間が一番若い」のですから。この歳になって新たな出会いもたくさんあるし、新しいことにチャレンジすることもある。そりゃ、選択肢は学生に比べると少ないかもしれないけれど、それは諦める理由にはなりません。今でも知らない分野を調べたり、論文読んだり(必要に迫られて、が多いですが笑)できることはありがたいことですね。

なんてったって、自分史上、今が一番若いのですから。

梅雨時期の重たい身体を軽くするためには

人によって調子の良いシーズン、悪いシーズンはそれぞれあると思いますが、僕の場合は春先から梅雨時期にかけて低空飛行期に入ります。特にこの梅雨時期。身体が鉛のように重たい!

まあそんなことも言ってられないので、身体に鞭打って走ったりするのですが、全身におもりを付けてるかのようにダラダラとしか走れません。ランナーってどうしても「良い時」の自分のイメージがあるので、風を切って颯爽と走っている時の記憶と現状を照らし合わせた時に「なんでだろ」となるのです。毎年のことだから慣れればいいのにね。

一応、対処は色々としていまして。

まず暑さに慣れるためには、汗をかける身体をつくること。一年中走っているので基本的に代謝は良いのですが、やはり夏のジメジメした暑さはこたえます。そこでしっかり風呂に浸かり、半身浴をしています。

そして、キューピーコーワゴールドαプラスを飲んでいます。はい、分かってますよ。栄養補助剤なんて気休めだってことくらい。いつもバッグに持病の薬を大量に持ち歩いているので薬モノは嫌いなんですけどね、まあ、お守り的な意味で。

あとは飲酒をとにかく控えめに、睡眠はたっぷり。
ガンガン飲んで、めちゃくちゃ走って、とにかく元気元気!な諸先輩方には頭が上がりませんが、真似しようと思ってもできません。酔拳を使えたのは若い頃で、今はさっぱり。できるだけ身体に負担を掛けないようにしています(守りに入ってる時点でイヤ笑)

「そのうち浮上するだろう」くらいの気持ちで、今は我慢がまん。

できることを積み重ねて行って、この秋〜冬のウルトラマラソンシーズンに備えたいと思います。今年は12月の沖縄100kmウルトラマラソンをターゲットにするか!チャレンジ富士五湖100km秋の陣がもし開催されれば、それも!

こうやって楽しみな目標を持つのも、身体を軽くする方法ですね。

町中華とカツ丼の話

金曜日から週末を挟んで今日まで、忙殺の日々。

ブログを書く暇も気力もなく、あっという間に月曜日になってしまいました。平日週末関係なく予定を詰め込み過ぎなのが良くないのですが、関わっていることが多すぎるので仕方ありません。でもちょっと悲しかったのは、ここ一番で頑張らなければならない時に持病が出てしまい、余計に気が滅入ってしまったことです。

そんな時に救いになるのは、やっぱり旨い飯でしょう。
今日は町中華のお話です。

「町中華」

なんて良い響きなんでしょう。

僕は町中華が大好きです。どこに行っても良い雰囲気の町中華があれば必ず入ってしまいます。先週、羽田空港近くの穴守稲荷駅で出会った町中華もナイスでした。担々麺と炒飯のセット。もうね、佇まいも店内も客も、ザ・町中華。味も良し。こういうガッツリ系のを押し込むと元気も出るというものです。

片言の日本語を話す中国人がやっているという点もポイント高し。

そして、今日のランチは、カツ丼とざるそばのセット。
これぞサラリーマンの定番ランチでしょう!!

梅雨時期を乗り越えるためには、やっぱりカツ丼!

ガツンと食って、寝れる時はガツンと寝て、またがんばる。
ひたすらこれを繰り返すのが人生というものなんでしょう。

明日も取引先のラボで丸一日、実証実験。
7月は楽しみたくさん。
とにかくこの時期を乗り越える!

テスラ丸裸

テクノフロンティアでは、テスラ3が分解され、丸裸になっていました。

エレキとメカ専門の展示会ですから、EVがどんなもんかという話なのですが、まあ見ればわかりますが、筐体以外は基板とモーターとバッテリーの塊です。

これだけの基板が使われているのですから、もはや走るコンピューター。

技術の肝はモーターとバッテリーなんでしょうね。
もちろんセンサーや制御もありますが、これだけの重たい車両をラジコンのように動かすのですからね。

久しぶりにEMC界隈の方々や電子業界の方々、知り合いや取引先と顔を合わせて話すことができてとても楽しかったです。やはり生身は良いものですね。

一週間、おつかれさまでした。

皇居ランと美味しい蕎麦屋の話

仕事終わりに皇居ラン。
数え切れないほどの回数を走っているコースですが、一周5kmで適度なアップダウンがある皇居、久しぶりに走ってみましたが本当に良いコースですよね。5kmが短く感じますもん。

日が沈む直前の空も美しかった。
気持ち良く2周10km。ちょうどいいです。

さて、ここからは蕎麦のお話。
表参道の蕎麦の名店、青山 川上庵。店構えも良い。


蕎麦好きに連れて行ってもらったのですが、美味しかった。僕も蕎麦にはこだわりを持っている方ではありますが、なかなか。

いい蕎麦屋で必ずオーダーする蕎麦味噌。
蕎麦の実の食感と風味も良く、酒が進みます。

名物クルミだれせいろ。

つゆがクリーミーで冷たくて、これはこれで蕎麦ととても相性がいい。蕎麦もしっかりと硬めに冷水で締めてあり僕好み。調べてみると食べログTP5000のお店みたいですね。

うん、とても良いお蕎麦屋さんでした。

走って、美味しいもの食べて、しっかり仕事する。
出張族の日常が少しだけ戻ってきたような気がします。

父の日だったんだ、と後で知る

昨日から出張で東京に来ています。
今週は金曜日までこちらに滞在です。

皇居の近くにある定宿のホテルにチェックインすると、フロントの方が「松田さん、約半年ぶりでしょうか。おかえりなさい。」と笑顔で声を掛けてくださいました。なんかこういうの嬉しいですよね。

さて、時間差投稿になってしまいましたが、先週の日曜日は父の日だったんですね。僕が日曜日にゴルフに行くことを知っていたのか、土曜日の夜に娘たちからサプライズプレゼントをもらいました。

父の日なんてまったく知らなかったので、本当にびっくり!!

娘たちからの手紙はいつもらっても嬉しいものです。

自分以外は全員女性で、ピンクとハートとスイーツが溢れているような家ですが、いつも賑やかで本当に楽しい!いくつになっても甘えてくれる娘たちはパパにとってかわいくて仕方がなく、本当にありがたいなあと思っています。

数の原理というものはやはり存在する

実家の片付けをしていると、母が保管していた物の中から昔の写真がたくさん出てきたりして、自分がまだ幼かった時代の光景を懐かしく思い出すことがあります。

僕はたかだか45歳ですが、わずか40年で世の中の風景はガラリと変わってしまいました。いつの時代もそうなのかもしれませんが。

昔住んでいた実家の写真が出てきました。この母屋は阪神淡路大震災で一部損壊してしまい、今は同じ場所に家を建て替えたのですが、この頃は母屋の奥にも曽祖父が住む家があり、そこに正月などは親戚が集まっていたのでした。

その頃の写真もたくさんあって、子供が多いから親戚も多く、たくさんの人が大広間に並ぶ大皿料理の卓を囲み、ワイワイとしているのを見ると、活気あふれたあの時代のパワーを感じます。

例えるなら、集団でダンスを踊りまくるハチャメチャなインド映画に通じるくらいのパワーというか。

資本主義の根底となっている数の原理というのはやはり存在しますね。
ただ、人口減少時代にあってはそうも言ってられないし、人がひしめくような光景からも一年以上離れてしまいました。

数に頼らない新しい経済のあり方と社会を創造していきたいところですが、やはり数というのはパワーを生みますね。そして、そんな昔を懐かしんでいる自分も、とてももどかしかったりします。もっとがんばれ、自分。

街ブラ・ランの極意

コースを決めず思いのままに走る街ブラ・ラン。
決めるのは走る距離だけ。コースは決めない。目についた路地に入ってみたり、走ったことのない道を走ってみたり。心が向くままに。

自分のコンパスがどこに向いているのかを客観的に知ることができるのは面白いものです。

海が好きなのか、山が好きなのか。森が好きなのか、川が好きなのか。建築物が好きなのか、商店街が好きなのか。飲食店が好きなのか、金物屋が好きなのか。古い町並みが好きなのか、新興住宅街が好きなのか・・・

花に蜂が吸い寄せられるように、自分が行きたいところをブラブラと街ラン。
面白そうな店があれば入ってみたり、素敵な公園を見つければベンチに腰掛けてみたり。

最近気付いたのは、自分は大きな木に興味があるようです。

大きな木がある森には特に吸い寄せられます。じっと見上げてみる。木漏れ日に目を細めてみる。なんだか気持ちが落ち着きます。それは悠久の時の流れを感じるからかもしれません。あと、地域に密着した商店街も好きだなあ。車がバンバン走る四車線の幹線道路から一本中に入ると商店街が現れたりします。以外なほど、たくさん人が歩いていたり。生活を感じますよね。