帰国後は秋めいていることを期待して

関空からサンフランシスコへは、UNITEDが直行便を毎日運行してくれています。

夕方のフライトに搭乗するため、いつものようにお昼に会社を出発して関空へ。今から、今年三回目のSFとシリコンバレーに出張です。毎年9月の現地は快晴の日が多く過ごしやすいので、この高湿度、蒸し暑い日本をしばし離れられるのが少しうれしかったりします。朝ランの時も汗がすぐに引くのが気持ちいいんです。

さて、今年も我がQuadcept社は、Santa Clara Convention Center で開催される PCB-WEST 2016 に出展します。情報はこちらからご覧ください。IoT関連製品が前年に比べて増えているような予感。前後の日程は現地企業や開発パートナー企業との打ち合わせが目白押しです。さあ、がんばろう。

それでは、次回の更新はCAから。
行ってきます。

Head out to PCBWest at Santa CLARA CONVENTION CENTER, CA. Hope to see you at exhibit booth 311 this Wed. Come to our booth and join the conference. Looking forward to meeting you. (CONFERENCE:September 13 – 15 EXHIBITION: Wednesday, September 14) http://www.pcbwest.com/

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フェアウェイの芝に寝転がり花火鑑賞

三井の森蓼科ゴルフ倶楽部では、毎年お盆の時期にコースを開放しての花火大会が行われます。普段ゴルフ場に行くことのない家族も大喜び。フェアウェイの芝の上に寝転がり、空を見上げて鑑賞しました。

もちろん規模は小さいけれど、幾つか屋台も出てるし、お弁当やビールを持った近所の人たちから別荘滞在組が集まり、こじんまりとアットホームな中で行われる花火は最高でした。

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夕暮れになると徐々に人が集まり始めます。
ウェアフェイに敷物を敷いて座るなんて、ゴルファーの僕からしたらとても新鮮!
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地元太鼓チームの演奏
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環境と健康

僕は八ヶ岳山麓には年に2回程度訪れます。
家族はもっとたくさん来ていますが、それだけ人を惹きつけるものがこの地にはあると思っています。人間には自然回帰の本能があるといいますが、都会と違って遮るものがない景色が延々と広がっているのは、頭も心も解放(開放)されます。ここに滞在していると、明らかに体調も良くなります。

それでは、その雄大な景色をギャラリー風にご紹介します。朝ランしていると普通に見ることが出来る景色も含まれています。猛暑の地域では信じられないかもしれませんが、朝なんて普通に寒くて布団にくるまり、夜もBBQの火の熱さがちょうどいいくらいです。

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国宝にふれ、縄文に想いを馳せる

長野県の茅野市には、国宝の「縄文のビーナス」で有名な尖石遺跡があり、市立の縄文考古館が併設されています。ここには実物の「縄文のビーナス」そして同じく国宝の「仮面の女神」に加え、様々な土器(一部は国宝)が多数展示されています。

ここに来るのは初めてではありませんが、縄文時代(5000年前!)の土偶を目の当たりにすると宇宙的なパワーを感じずには入れません。ちなみに5000年前と言えば、イエス・キリスト誕生より更に3000年も前の話です。エジプト文明(ピラミッドの時代ですね)と同じですからね!すごいなあ。それらの一部を写真で紹介します。(撮影はフラッシュをオフにしていればOKです)

国宝 縄文のビーナス
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国宝 仮面の女神
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この施設には縄文土器を作る体験コーナーがあります。
今回お手本にしたのは、この土器。
お手本どおり出来るかな?

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縄紐や竹ひごを使って模様を描いていきます。なんとなくそれらしくなってきました。この体験コーナーですが、300円の粘土代だけで好きなものを自由に作ることができます。子どもだけでなく大人も夢中になるので是非おすすめ。

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考古館の横には再現された縄文住居があります。

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縄文時代、日本の人口の20%が長野県に住んでいたとのデータもありますが、この肥沃な土地で文化が醸成されていたんですね。浪漫を感じます。

【Maker Faire 2016レポート】おバカは地球を救う。とってもおバカ(=天才)な作品ランキングトップ5

二日間のメーカーズの祭典、Maker Faire Tokyo 2016 が閉幕しました。楽しい時間はあっという間。終わると夏休みが終わったみたいで寂しいです。

今年もアツい作品がズラリと並び、会場の熱気も相まって沸騰寸前のビッグサイトとなりました。もちろん、とっても真面目な展示物ばかりなのですが、やはり一筋縄では行かないのがメーカーフェアの醍醐味。関西出身の自分にとっての「褒め言葉」は「アホやなあ」。そういう基準で「オバカ(=最大の褒め言葉)ランキング」を発表したいと思います。全てをくまなく回れた訳ではないですが、目についた作品の中から・・・という限定的な要素もご了承ください。

■第一位
雑誌「マー」自動ジェネレータシステム
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もうね、見る人が見たら表紙だけで笑死する「マー」(笑)
「ムー」好きの僕も、見事にツボにハメられちゃいました。この雑誌ジェネレータ「マー」ですが、ディープラーニングの技術を使っています。膨大な数のムーの表紙と、古典小説ドラキュラ伯爵をAIに学習させると、どんな画像をシステムにアップするだけで、「ムー」テイストの「マー」を雑誌としてオートジェネレートしてくれます。驚くのは文章もAIが書いているということ。ちゃんと「そのテイスト」になっているんです。すごいんだけど、ほんとオバカさん。ということで、僕の中では文句なしの第一位です。

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■第二位
ウェアラブル感情表現デバイス「スマイルマシンズ」
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作者いわく、「コミュ障の自分にとって人と上手にコミュニケーションができる手段を考えた時に、感情表現できるデバイスをいっそのこと頭に被ればいいのではないか。だって、LINEでもメールでも顔文字で感情を表現していますよね。こうなると、表情筋ってもはや要ります?」という作品。「表情筋って要ります?」に爆笑。そりゃいるだろ(笑)でも、真剣に作っちゃうのがメーカーズです。手元のコントローラーで登録されている数種類の表情をディスプレイします。喜怒哀楽を十分表現できるんですから、表情筋いらないよね。ってそんな訳あるかい(笑)

■第三位
UFOにさらわれ写真コーナー
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これは作品ではないけれど、とってもオバカさんだったのでランクイン(笑)確かデイリーポータルZのブースの一角だったと思いますが、シンプルでお金が掛かっていないのに、家族連れに大人気でした。そしてアテンドしている女性がめっちゃサバサバしてて真面目なの(笑)ギャップも面白いし、分かりやすい。ほのぼの(笑)

■第四位
UHA味覚糖×千葉工大 キャンディロケットプロジェクト
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これこそ超絶真面目、本物のロケットです。ただし、燃料が「ぷっちょ」。信じるか信じないかは別にして、ぷっちょを燃焼させて15kg以上はあるロケットを300m打ち上げるんですから。もちろん落下時は落下傘が開きます。元はプラスチックの燃焼を研究している千葉工大の研究室が「こんな地味なことやってても注目されないから、いっそロケット飛ばそう。燃料もキャンディにしよう」という「モテたい」という動機に突き動かされて始まったプロジェクトだそうです。これはマジでびっくりです。

■第五位
ロケットエンジンの破片「ばくはつのかけら」
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ホリエモンも出資していることで有名な民間ロケット、インターステラテクノロジズ(IST)。リア充が持っていると身代わりに爆発する幸運のアイテムだそうです(笑) しかも2000円、安くない!!でもね、ロケット開発ってとってもお金掛かるんですよね。噴射される破片を拾い集めて売り、資金にするという熱意と根性に脱帽です。ちなみに、この破片はカーボンです。鉛筆の芯と同じですね。

こちらは本体実物。かっこいい!
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というわけでいかがでしたでしょうか?
おバカは地球を救う。おバカなことに熱心な人は天才である。そういうコンテキストでいくと、メーカーフェアは地球防衛軍と天才の集まりです。笑)他にも毎度人気のロボットレスリングもすごく面白かったです。今から来年のMFTが楽しみです。

お会いした皆様、話をお聞かせいただいた皆様、そして、すべてのメーカーズ、二日間ありがとうございました!

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ふかひれラーメンの余韻と共に大阪へ帰ります

ビジネスパートナーに「メシでも食いながら話しましょうよ」と、東京駅の八重洲北口にある「筑紫楼」というフカヒレ専門店にお連れいただきました。いやあ、この名物フカヒレラーメンのうまかったこと!

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もちろんミーティングでの話は、フカヒレの味よりも味わい深かったですけれど。笑
昨日から東京入りしており、クライアント、取引先、ビジネスパートナーへの訪問、勉強会への参加など昼夜関係なく濃い仕事をすることができました。国内海外関係なく、どこにいても素敵な仕事仲間がいて嬉しい限り、感謝しきりです。

新幹線の車窓から見える外は大雨ですけれど、今回の出張で決まったことは雨であろうが酷暑であろうが、明日から粛々と進めるのみ。さあ、楽しくなって来ました!

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人が時代をつくるのか、時代が人をつくるのか

大阪市立美術館のポスター。

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モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、マティス、ピカソ。

画家だけでなく、哲学者も、作曲家も、その時代が人を作るのか、一塊のグループが時代を作っているのか。三国志や戦国時代のように、ただ歴史的に人気がある時代なのか。経済学の基礎はアダム・スミスから始まりケインズから現代に至るまで派生がたくさんある。でもやっぱり、アダム・スミスとケインズが偉大だ。倫理学はアリストテレス、プラトンからスタートし、カント、ベンサムの功利主義に至るまで続く。でも倫理学も哲学も、アリストテレスとプラトンが偉大だ。これから先はどうなるんだろう。今の時代が未来の人達にとって人気のある時代になるんだろうか。それについては知る良しもないけれど気にはなります。

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大阪市立美術館の「デトロイト美術館展」。
こんな画家たちの原画が見れるのなら行きたい。2年前にLAのゲッティミュージアムでゴッホの「アイリス」とセザンヌの「散歩道」の原画を見て(記事「ロサンゼルスの光と陰を感じる」参照)、圧倒的な力の前に立ち尽くして以来の何かを感じたいと思います。

次のシーズンをどのように組み立てて行くか

関西のマラソンランナーとして、大阪、神戸の両大会の抽選結果は絶対に気になるところです。ちょうど昨日、その神戸マラソンの抽選結果が発表されました。

結果は・・・

落選

あかーん!!
神戸はほんまに縁がない!!

仲間達もみんな外れてしまい「さあどうする?」と相談してしまうのがランナーというものです。毎年、神戸マラソンの抽選発表の後に落選組が急いで他の大会にエントリーするという現象が起きるのですが、その大会が福知山マラソン。今年は神戸マラソンの三日後の祝日に行われるということもあり、恐らく相当数が流れているはずと思い僕も即エントリー。もしかしたら予定が入るかもしれないけれど・・・そんなのは後から考えればよろしい。笑

ちなみに福知山マラソンですが、2013年に一度エントリーはしたものの、子供の学校行事と重なってしまい仕方なしに欠場したという過去があります。

さあ、今年は走れるかな!!

(写真はサンディエゴでの朝ラン風景)
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夜間飛行という言葉の響き

それは、サン=テグジュペリの「夜間飛行」にあるようなスリリングな、危険と隣合わせの郵便飛行のイメージではなく、なんとも言えないノスタルジックな、旅情を通り越した郷愁を感じます。

夜という響きと、暗くて静かな機内とは対照的に、月明かりに照らされた雲海、そして数時間後に到着するであろう異国の地に馳せる思いに繋がるのかもしれません。到着後のハードな動きを前にした、しばしの休息。出来るだけのリラックス。僕は大きなスーツケースを抱えてどこに向かおうとしているのだろう。

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ジェットストリームというFM番組がありました。
当時遠かった異国の地に対する憧れ、飛行機という非日常。それを彩るかのようなクラシックやラウンジミュージック。それは心地の良い音でした。

最近、Twitterを再開して「銀河鉄道の夜bot」をフォローしました。あのなんとも言えない言葉の数々にハッとさせられます。これもすべて暗闇の中を走る汽車の光景や月明かりに照らされた明るい野原の光景を思い出させます。夕暮れを走る汽車は、千と千尋の神隠しでも出てきます。

「その島の平らないただきに、立派な眼もさめるような、白い十字架がたって、それはもう、凍った北極の雲で鑄たといったらいいか、すきっとした金いろの円光をいただいて、しずかに永久に立っているのでした。」

「僕もうあんな大きな暗の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たちいっしょに進んで行こう」

「カムパネルラ、僕たちいっしょに行こうねえ」ジョバンニがこう言いながらふりかえって見ましたら、そのいままでカムパネルラのすわっていた席に、もうカムパネルラの形は見えず、ただ黒いびろうどばかりひかっていました。

宮沢賢治の小説には死生観が出ています。死や別れは寂しいものです。旅も楽しさと同時に寂しさもあります。始まりがあれば終わりもあります。ただ時間は流れ、その先を見るのは、信じる心でしかありません。その先にあるものを信じることで、点と点が線として繋がる。

「夜間飛行」という言葉のなんとも言えない複雑な響きは、見えない未来を見る強さと、過ぎ去った過去に対する小さな郷愁から来ているのかもしれません。