「管理・指示」から、「非管理・自発」への転換

緊急事態宣言に伴う在宅ワークも、今週で終了。

大阪は宣言解除されましたので来週から通常出勤となります。僕はというと、この2ヶ月の期間のほぼすべてを(あえて)在宅勤務で過ごさせてもらいました。幾つか目的はあるのですが、大きな目的の一つに「リモート下での事業継続性」を実験したかったことがあります。もちろん出社組もいますが、この状態でどこまで組織として仕事が回るか、コミュニケーションに問題はないか、数字は維持できるのか、などを見たかったのです。

例えばサービス業や工場勤務など、どうしても現場に行かなければ成り立たないような仕事は別として、我々のようなIT関連の仕事は、PCとスマホとネットさえあればどこでも仕事ができます。もちろん、測定器などの機械や設備を使う時もありますけれど、基本的には場所は選ばない。コミュニケーションは社内のSlackとGoogle Meetをフル活用。ドキュメント類は元々Google AppsやDriveで管理しているので共有に問題なし。社外とはTeamsやZoomで。みんなもすっかりツールに慣れてしまって、DX完了!状態です。

そんな中で出社の意味を考えた時、その主たる理由は何なのか。

良く言われることに、①新人社員や若手社員の訓練と研修 ②管理のしやすさ が挙げられます。①はまったくそのとおり。新人に対しては、これはある程度仕事が出来るようになるまではしっかり教育が必要です。逆に最初からほったらかされると新人がかわいそうなことになってしまいます。

では②についてはどうか。これはツールで解決できるので、ほぼ管理職の感情的不安が問題なのでしょう。ちゃんと見てないと働かないのではないか、サボるのではないか、生産性が落ちる、数字が下がる、などなど、良く言われることですね。でも、実際に生産性低下につながっているかどうかは、売上を見ればいいだけです。売上の増減がリモートによるものなのか、他の要因によるものなのかの分析をしっかり行えば、この理由が「感情的不安」から来ていることが分かります。

先日、社内の会議でも話した「心理的安全性」、実は社員の問題だけでなく、僕自身は管理職の側にこそ「心理的安全性」が必要なのではないかと考えています。どんな意見でもいえるフラットな雰囲気づくり、チームと仲間を信じる気持ち、自発性を重んじ、出る杭を叩かず、伸ばす。ありのままの自分でいれる。意思決定のプロセスも明確である。このような土壌があれば、誰がどこにいようと事業は前進します。押し付けではなく、一人ひとりが頭で考え、旗に向かって自発的に進みます。そんな懐の深い組織がこれからの時代に必要です。(というより、これをやらないと間違いなく没落します)。

この期間中に実験し、考え、様々な人事や経営者と意見交換した上で、言語化できたことがあります。やはり僕が作りたいのは「管理・指示型組織」ではなく、「非管理・自発組織」です。当たり前じゃないかと言われるかもしれませんが、難しいんですよ、実際は。自分一人の意思決定だけであれば簡単なんですが、マネジメント同士でも、人それぞれ色んな意見がありますからね。

出来ないなら、自分で作る。
ここは自分の残りのキャリアを掛けて挑んで行きたいと思います。
強みを活かし、一人ひとりが輝ける組織を作る!

静かに一人中華。中華は裏切らない

在宅ワークをしていると、濃い味のものが食べたくなることがあります。昨年の4月、5月もそうでした。外食をほとんどしませんからね。健康には良いのでしょうけれど。

時間がある時に「孤独のグルメ」や町中華系の番組を見ていると、この自粛期間ということも相まって、無性にそそられるのです。炒飯が食べたくなって、一人中華をしてきました。

炒飯は家でも作れるし、それなりに腕に自信もあるのですが、やはりお店独特の味がほしくなる時があります。担々麺のセットにしました。最高ですね。

中華は裏切らないなあ。

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ちょっとお仕事のお話。

ありがたいことに、なかなか忙しい日々です。
今週はバーチャル展示会【バーチャルテクノ・フロンティア】に出展しており、毎日たくさんの方にアクセスいただいています。明日はオンラインセミナー、そして、来週もオンラインセミナーです。それぞれ登壇していますので、5G関連、EMC対策関連に興味のある方は、よろしければどうぞ。テクノ・フロンティアは事前の無料登録が必要です。

CSi Global Alliance 5G関連ソリューションブース(テクノ・フロンティア)

Quadcept × NEC EMIチェックによるノイズ対策セミナー(NEC共催)

アルテア・エンジニアリング主催 「計測とシミュレーションを活用したEMC対策セミナー」

今まで生きづらさを感じていた人が、これからは生きやすくなる理由について

先日投稿した記事の最後でこんなことを書きました。

その変化(コロナ)の中で良かったなと思うことは、価値観がリセットされたこと。今まで生きづらかった人、これからの時代はきっと生きやすくなりますよ。

そのことについては、別の記事で書いてみたいと思います。

今年起こった大きな変化の一つ。「旅ランナー」から「ランナー」へ肩書変更(2020/12/25)

別の記事で書いてみると言いながら書いてなかったので、今日エントリーしてみようと思います。ちょうど2020年が終わるタイミングですしね。あくまで個人的な意見ですので、読んでいただける方はサラッと読んでください。
 

みんな違ってみんな良い、という価値観

さて、これから生きやすくなる理由についてですが、一言でいうと「こうでなければならない」というロールモデルがなくなり、みんな違ってみんな良い、という価値観に移行していくからです。

幸せの置き所は人それぞれ。
枠にはめ込まれるという窮屈な価値観や、お金や土地や地位を持っている人がえらいという旧時代の価値観は消えてなくなります。「勝ち組、負け組」の定義は、その人が今、幸せと感じているかどうか。所有よりもシェア。密よりも疎。囲い込みや制限よりも開放。物質的な幸福より精神的な充足。管理よりも信用、お金よりも人とのつながり。

これらのキーワードを聞いて「ああ、楽だなー」って思う人は、おめでとうございます!今まで生きづらさを感じてきた人、社会のあり方に違和感を感じてきた人、これからは皆さんの時代です。逆転ですね!

逆に、前者(金、土地、地位、所有、囲い込み、目に見える物質)に価値を置いていた人は、なんだか最近おかしいな、自分は取り残されているんじゃないか、チヤホヤされていたのにチヤホヤされなくなったなと感じているのではないでしょうか。時代が変わっているからなんです。今、価値観をドラスティックに変えなければ、時代に取り残されて生きた化石になってしまうと思います。

さて、そのような多様な幸せの形が存在する社会にするためには、まず自分以外の人を受け入れ、認め合うことが大切です。

働き方の選択ができ、人を大切にする組織が伸びる

もう何年も前から、これからは「個の時代」ですよ、会社や何かの看板にすがって生きていく時代は終わりましたので、みんなそれぞれ強く生きて行きましょう、という内容を個人的にブログで発信し続けてきました。

数年前からの「働き方改革」や「確定拠出年金」などの政策の目的は、もうシンプルに「国も会社も国民や社員を守れないから、みんな自己責任で生きていってね」というメッセージとなっています。(過去記事「都市化・効率化から、疎化・リモート化へのターニングポイントを迎えた時に、僕たちはどう生きていくか」参照:2020/4/11

このような中で会社のあり方も変わってきましたし、コロナが追い打ちをかけました。在宅ワークが普通になり、管理よりも個人の裁量に重きが置かれるようになりました。会社は働き手の心理的安全性を担保しつつも、信頼関係の中で仕事を進めなければなりません。また働き手は会社に依存するのではなく、責任を果たしつつも自分の人生設計は自分でしなければなりません。つまり、会社と働き手は、今までのような密な繋がりよりも、緩い繋がりの中でお互い強みを持ち寄り、それぞれの仕組みのメリットを活かす、ということが重要です。働き方の選択ができる会社は間違いなく伸びていくと思います。
 

違いを認めること。そして、その人の強みを見極め、活かす

先日、こんな記事をエントリーしました。

組織で働くことの一番の意義は、「強みだけを生かし弱みを意味のないものにできる」こと。(2020/12/16)

人それぞれ得意、不得意があります。不得意なことを無理にする(させる)のではなく、得意なことを一生懸命伸ばすこと。不得意な部分はお互いにカバーし、補完し合う。逆に自分が持つ強みで組織に貢献する。そうすると、お互いに学び合う精神、感謝の気持ちで溢れるという良い循環も生まれます。

組織で働くことのメリットは「強みだけを生かし弱みを意味のないものにできること」というドラッカーの言葉どおりに実践できる会社どんどん伸びて行きますよ、間違いなく。もちろん、VUCAの時代です。不確実な世の中で何が正解か分かりません。リーダーは迅速かつ正確に意識決定し、どこに旗を立てるかを明確にメンバーに伝達することも重要です。


まとめ

「こうでなければならない」というロールモデルがない時代では、多様性が求められる一方で個人としての責任も求められます。自分には何が出来るのか、自分の強みは何か。不得意なものは補ってもらう変わりに、自分の強みで社会に貢献する。

とはいえ、多様化を認め合う社会はきっと居心地が良いはず。
人の幸せは人それぞれ。

目に見えるものではなく、目に見えないものを大切にしていきたいものですね。

「個々の強みを活かす組織」と「謙虚さ」との切っても切れない関係について

先日、ある大きな組織の重役と一緒に飲んでいた時に、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉が話題になりました。もう昔からある言葉で、どんな文献にでも引用され、ビジネス書にもさんざん書かれている言葉ですが、この言葉の意味が分からない人が多い、というのです。

この言葉の意味は、「人は学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うものだということ」として知られています。

企業や組織のトップ、学問を極めた人こそ、腰が低く謙虚である、ということはいつの時代も変わりません。人望が厚い人もそうです。僕も幸い、このような素晴らしい人格を持った方を幾人も知っています。(その逆もまたしかり、ですが)

しかし、「腰が低く謙虚である」という言葉の意味を、「卑屈になること」と捉えたり、「縮こまる」こと「卑下する」こと、「大人しくする」というように捉えている人が増えていると、その方はおっしゃっていました。なんだか負けを認めているようで反発する人が多い、と。
 
いや、むしろその逆だよ、と思うのです。
僕自身は、「謙虚さ」というのは「強さ」だと捉えています。
 
いくら自分が偉くなったり、立場が出来たとしても、「我以外皆師 (われいがいみなし)」= 自分以外はみな先生だと思って接すること、それが謙虚さ、なのです。そして、このような態度は「強みを活かす組織づくり」と密接に関係しています。なぜでしょうか。

強みを活かすためには、人の良い点(強み)に常に目を向けなければなりません。そうする時に「自分以外はみな先生」という考えを常に持っていると、人の弱さに目を向けず、強み(=学べる点)を意識して探すようになります。

相手の得意な分野、強みに目を向け、その人の強みを活かすことは、強い組織を作る上で不可欠です。前回のブログ記事(組織で働くことの一番の意義は、「強みだけを生かし弱みを意味のないものにできる」こと。強みを見つけて、その強みで貢献していきたいものです)で、ピーター・ドラッカーの言葉を引用して、そのことを書きました。

皆がそれぞれの強みに目を向け、その強みを持ち寄って活かし合う組織はなんと素晴らしいのでしょう。そのためには、個々に「謙虚さ」が求められます。加えて、相手に敬意を払い、感謝の気持ちを忘れないこと、自分がしたいことだけをするのではなく、チーム内での最低限のマナーやルールを守る、という思いやりも必要でしょう。

このような組織は、弱点を指摘し合って、足を引っ張るような陰湿な空気ではなく、前向きでプラスの循環が生まれます。働く人間は幸せで、お互い学び合い、褒め合い、強みを活かせるので売上も業績も向上するでしょう。

人は生き物ですから、いろんな感情を抱えています。プラスのもマイナスのも。
でも、少し目線を変えて、謙虚な気持ちで周りを見てみると、自分も楽になりますし、多くを学ぶことができ、ひいては自らの成長に繋がります。

そんな集団を作りたいし、その中で自分も「謙虚さ」を忘れないでいたいものです。

シリコンバレーのキャリア事情。外資バリバリのテック企業で技術役員を務める友人が立ち上げたキャリアブログが面白い

前回のシリコンバレー渡航が今年の2月。

それ以来、コロナ禍でベイエリアに渡航できなくなって寂しい思いをしているのですが、今朝、サンタクララに住む友人とWEBカンファレンスをしていて生の情報を聞いていると、少しは行った気分になるのが不思議です。

今でも毎日1000人単位でコロナ感染者が出ているカリフォルニアですが、ようやく最近になって、飲食店での屋内の食事が認められるようになったそう。それまでは、テイクアウトか屋外のテラス席オンリーだったそうです。GAFAなどのテック企業もほとんどリモートワークらしく、あの悪名高い101の渋滞も消え、近所の大手半導体メーカーの駐車場もガラガラ。「日本は通常に戻っているというのに、なんでそんなに感染者が少ないのだろうね、不思議だね〜」って言ってましたが、本当にそのとおりだと思います。

さて、そんな彼が立ち上げたキャリアブログが面白いのでシェアしておきます。日米の大手上場企業、スタートアップなど複数の企業を経て、現在、世界各地に拠点を持つシリコンバレーIT企業の米国本社、技術部門統括取締役および、日本支社代表取締役を兼務しているバリバリの人ですから、リアルな情報がすごい。

勤務先のしがらみで社名や名前を出すのはNGらしく、匿名で執筆されていますが、僕はご本人を良く知っているので実在する方です。経歴もそのままですので、安心してください。笑

外資系で働く、成果を出す、転職面接に強くなる「成果主義を生き抜くキャリアプラン、転職のすすめ」

これから海外を目指す人は必見。「外資系ってすぐにクビになるの?」「英語は必須?」「コロナ禍で働き方はどうなっているの?」など、日本人がいただく素朴な疑問に対して、リアルな事情を詳しく説明しておられます。

弱肉強食のシリコンバレーで16年生き抜き、なお、まだまだ新しいことにチャレンジしている人からパワーをもらってください。基本的に、僕がこのブログで書いていることの本質と似ているのでとても共感しています。

興味のある方はぜひ。

https://globalcareerbuilder.net

インプットは丁寧に、アウトプットは大胆に

連休明けで非常にバタバタしていますが、自然の中でしっかりリフレッシュできたので、仕事にもメリハリが出て、集中できているように思います。気づけば9月も後半。もう10月の声が聞こえてきましたね。雨の日以外は、いつどこを走っても気持ちの良い季節になってきました。

さて、走りながら考えていたことがあります。
それは、インプットを丁寧にすることの大切さ。

スマホからどんな情報にでもアクセスできる時代、自分のフィルタ(審美眼)をしっかり精度高いものにしておかなければ、いとも簡単に質の悪い情報に頭を持って行かれてしまう恐れがある。最悪の場合、それを信じて意思決定してしまうこともある。これ、本当に怖いことだと思うんです。情報が溢れ、どんな情報にでもアクセスしやすい時代だからこそ、です。雑なインプットで「分かった気」になって、アウトプットはしないという人が多くなっているのも気になります。

人間って信じやすい生き物です。思い込みだけで生きているといっても過言ではありません。自分の生まれ育った環境や、つたない経験の中で、人格は形成されます。どんな人間も大したことはありません。頭も悪いです。それなのに「分かった気」になるのが怖い。

基本的に格差はここから生まれます。「仕事が出来る人」と「出来ない人」、「稼げる人」と「稼げない人」、「成功する人」と「そうでない人」。何かそこを分け隔てるのでしょうか。答えはとても簡単です。

勉強しなくて良い人が、一生懸命勉強し、勉強すべき人が、なにもしない。
努力しなくて良い人が、一生懸命努力し、努力すべき人が、なにもしない。

これでどんどん差が開いて行きます。とても単純なシステムです。

前者は、インプットを丁寧にします。流し読みのような雑なことはしない。人から聞いた情報を鵜呑みにしない。しっかりとした文献を読み、正しいインプットを行う。時間投資も的確にする。 I / O を正確にしたいので、自分のフィルタの精度も高めるため、また学ぶ。このプロセスを繰り返していると、比較的アウトプットが雑でも「芯」を捉えているので、言葉に説得力が生まれます。そこがない人は、言葉が薄い。考えていることも隙だらけですが、思い込んでいるので、自分以外の言葉は信じません。成長が止まってしまうんですね。

特に、リーダーたる人間はそうならないように注意したいものです。

過去の成功体験で物事を判断したり、思い込みで意思決定したり、周りとのすり合わせを大切にするあまり意思決定を先延ばしにしたり、投資した額が「もったいない」と感じるタイプの人は危険です。そのようなリーダーに3年先、5年先を見通せる力はありません。

過去の歴史がそうであるように、精度の悪い判断の結果、撤退やピボットもできずにダラダラして大赤字を垂れ流し続けて、いつまでも成長できない、あるいは退場をよぎなくされる企業がとても多い。ガラケーや半導体や液晶ディスプレイといった日本の基幹産業だったものが完全に駆逐されたのがその良い例です。

ですから、インプットは丁寧に、アウトプットは大胆に。

自戒をこめて。

会って話す。現場で話す。

三日間の関東出張が終わりました。神奈川、東京、埼玉と、進行中のプロジェクトの打ち合わせ、商談、製品のデモなどであちこち動きました。

やっぱり、現場が好きだなあ。
会うと話が進むなあ。

我々の仕事は、基本的にメーカーさんや製造業さんを取引先としています。感染者数の増加でまた在宅ワーク比率が上がっている大手メーカーさんもありますが、ほとんどの企業は開発、製造などで出社されている方が多い。対策をしっかりした上での訪問に関しては歓迎していただけます。やはり、人と会う機会が減っているので、打ち合わせに行くと皆さんニコニコと喜んでくれるんですよ。ああ、久しぶりですね、お元気でしたか、と。

大手メーカーさんの担当者さんから聞く話では、数合わせ(出社率〇〇%)のための在宅勤務で、結局仕事が進まず困っていると。そりゃそうですよ。だって品質評価などの部署は、装置や測定器がないと仕事が進まないんですから。もっとひどいのはVPNすら整備されていないのに在宅勤務となり、社内サーバにもアクセスできず、ノートPCも足りず、調べ物や勉強などをしながら自宅で過ごすというもの・・・いや、感染防止対策は大事なんですけどね。現場の人から言わせれば、開発、製造、評価、試験させてくれってなるわけですよ。リモートができる業種の方は全然OKだから関係ないけど、生産現場や評価はねえ・・・分かるわ、その気持ち。このあたりのバランスが大事ですね。


いずれにしても対策も必要ですが、会って話す。現場で話す。

とても大切なことだと僕は思います。

【どこでするか、より、何をするかを再認識】知的財産マネジメント研究会で一時間の講演をさせていただきました

知的財産マネジメント研究会(Smips)の産学連携分科会で、オンライン講演(話題提供)をさせていただきました。zoomでの開催でしたので、場所を問わず様々なところからご参加いただいていたようです。恐らく70名ほどでしょうか。60分の予定が80分ほどお話させていただき、さらにご質問もたくさんあってその後の懇親会も含めて20時くらいまで参加者様とのコミュニケーションを楽しませていただきました。

オンラインの良いところは、移動がないことですよね。本来であれば、今日は会場となる東京の某大学に移動してのイベントだったのですが、自宅から接続してお話することができました。

オープンイノベーションというよりは、今日はものづくりに対するマインドセットと、その結果としてイノベーションにつながるフラットなコミュニティの形成が中心の話となりましたが、参加者の皆様からのご質問にお答えしながら、やはり、どこでするか、より、何をするか、を自分の頭で考えて明確にし、その結果として、場所や組織を選択するというプロセスが重要であるということを自分自身も改めて再認識しました。

今年に入って、今までの前提条件が大きく変わりました。場所を問わず影響を受けていないところはありません。こうなると、今まで良しとされていた常識や、安定というものはありませんし、来年の景色がどうなっているのかなんて誰にも分からない訳です。先日のエントリー(目の前にあるもののほとんどは、幻想なのかもしれない。自分で考えた答えが唯一頼れる哲学なのかもしれない 2020/07/01)にも書いたとおり、自分の頭で考え、考えた結論を自分の答え(=哲学)として持ち、行動の指針とすべきであるというのは、年齢関係なく大切ですね。目の前のにある選択肢から何を選択すべきか。

当たり前のことですが、とても大切なことですね。

本日ご参加いただいた皆さまありがとうございました。
オンライン懇親会もとても楽しい時間でした。

学生インターンの時期がやってきました

5月スタートで予定していたオンサイトのインターンが出来ず、ようやく6月末からスタートした今年の某理系大学の学生さんを受け入れてのインターンシップ。

当社で受け入れているのは、いわゆる新卒採用向けのインターンではなく、大学の授業のコマの中での「高齢化社会に役立つIoT製品の開発」です。ちゃんとした企業内実習ですね。

学生さんたちが企画する製品アイデアを見るのは、毎年の楽しみとなっています。初回にオリエンテーションを行い、「今年はちょっとタイトスケジュールなので、実現可能なものをお願いします」とお伝えすると、本当に各班、ちゃんと実現可能なものを考えて来てくれました。

時間的、技術的制約がありますから、当然開発できる製品のレベルも限られてくるのですけれど、当社の開発エンジニアたちが、電子回路、制御プログラミングの基礎を教えてアドバイスしながら進めていきます。学生側もタイムアタックで必死です。

学生さん達のキラキラした目を見ていると、こちらも嬉しくなりますね。彼らの将来にとってこのインターンが役立つものになるように願うばかりです。

何かをするから楽しいのではなく、何かを見つけるから楽しんだよ

最近思うこと。

どこかに行ったり、何かをしたりすることよりも、何気ない日常の中で新しい発見をすることの方が楽しいなあ、と。

その発見は、本から得られたり、ぼーっと窓の外を見ている時にふとひらめいたことだったり、川沿いをジョギングしている時に見つけたものだったり。

ああ、こういうこともあるんだ。
こんな考え方もあるんだ。

そういう発見、あるいは気づきが得られた時に、脳が活性化され(アハ体験のようなものですね)、楽しくなるのですね。

そう考えると何気ない日常の中で小さな発見をたくさん積み重ねることで、楽しい日々を送ることができる。ただ、そうするためには、何事にも興味を持つということが必要なのでしょう。人が知っていることって本当に少ないので、少し視野を広げるだけでそこにはワンダーランドが広がっています。

この期間に、意識的に視野を広げて、何事にも興味を持ってみると楽しいかもしれません。

今日は出社組と在宅組をzoomで繋いで、with〜postコロナの行動変容とビジネス環境の変化について、各グループに分かれてディスカッションを行ってもらい、発表してもらったのですが、各グループごとの色が出て、たくさんの発見がありました。

これぞまさに小さな発見の積み重ねです。