【ワーケーション中に考えること】テクノロジーのイノベーションだけで経済成長はしないという事実と、その先にあるものとは

愛媛県でワーケーション。
今日は快晴。外を歩いていると汗ばむほどです。

仕事しながら旅をする、あるいは、旅をしながら仕事するというのを、今年は少しづつやって行きたいと思っています。時間が許す限りですが。自分のようにPCとネットとスマートフォンがあればどこでも仕事ができる人間は、インターネットの発達における恩恵をまさしく享受しているのですが、一方、インターネットをはじめとするテクノロジーの進歩は本当に世の中を良くしたのか、という点も考えなければなりません。

こうして地方の城下町を歩いていると、地産地消に代表されるようにそれぞれの地域の小さな経済圏でモノのやり取りを完結する方が、結果的に豊かな社会を実現できるのではないか、と考えざるを得ません。仮にスタバやアップルストアやヴィトンがなくても(この街には全部ありますが)生活するのに困らないじゃないか。

コロナにしても、ウクライナ問題にしても、米国金利引き上げによる円安加速にしても、グローバル化によって社会が複雑に絡み合っているがゆえに関係のない地域まで巻き添えを食らってしまう。こんなことってロクなことないよな、と思っていたので、余計にそう思うのかもしれません。グローバル化がもたらしたあらゆる問題を解決する方法は、地域分散型(自律分散型)経済しかないよな〜ということです。

すいません、インターネットの発達から少し横道に逸れてしまいましたね。
関連することですが、先日、山口周さんがTwitterでこのように言っておられました。

ここで引用されている、2019年ノーベル経済学賞受賞の経済学者のアビジット・V・バナジーとエステル・デュフロは、「絶望を希望に変える経済学」の中で、このように述べています。

フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグはインターネットの接続性が計り知れないプラス効果をもたらすと信じているが、そうした信念を共有する人は大勢いるらしく、多くの報告書や論文にそれが反映されている。たとえばアフリカなど新興国に特化した戦略コンサルティング会社ダルバーグが発表した報告書には「インターネットが持つ疑う余地なく膨大な力がアフリカの経済成長と社会変革に寄与することはまちがいない」と書かれている。

この事実はほとんど自明なので、あれこれ証拠を挙げて読者を煩わせるまでもないと考えたのだろうか、何のデータも引用されていない。これは賢い判断だったと言うべきだろう。そんなデータは存在しないからだ。先進国に関する限り、インターネットの出現によって新たな成長が始まったという証拠はいっさい存在しない。

絶望を希望に変える経済学

 
インターネットは経済成長に寄与していない。
僕のような一般人でさえ、この言葉はとても良く理解できます。

日本の高度経済成長期には、インターネットもPCもスマホもなく、紙の書類と電卓と電話、テレックスで鉛筆なめなめ仕事をしていたにも関わらず、10%以上の経済成長をしていた時代がありました。物を作れば作るだけ売れた時代です。その後、テクノロジーが進化し、インターネットが普及して「便利な時代」になったこの30年間はどうでしょう。

経済成長率は0なのです。便利になったら生産性が上がって、仕事の速度が上がり、効率よく仕事ができるから豊かな社会になるんじゃないの?と思いますよね。でも、今起こっていることは、逆です。物が行き渡った時代には、物を作っても売れないのです。

下の図は、厚生労働省調査の1990年から2019年までの月収の推移です。

厚生労働省「毎月勤労統計調査」

月収は1997年頃から最低値の2013年頃まで約15年間で15%も減少しています。バブル後の不景気、高齢化に伴う社会保険、厚生年金の増大もあり、可処分所得は年々減っています。では、給料は減ったとして、余暇の時間は増えたか?それが、そうでもない。生じた余白は別の仕事で埋められr、人々の生活はどんどん忙しく、どんどん貧しくなっているという事実があります。

ちなみにAIの発達ついても同様で、経済学者の井上智洋先生は、このように書いておられます。

人工知能(AI)は、経済にほとんど影響を与えていない。それが証拠に、日本全体でAIが生産性を向上させているとか経済成長率を引き上げているといったデータは一切ない。

スマートXのプラットフォームを握った企業が次代の覇者となる

 
このような事実から、昨今叫ばれているDXなどのキーワードも、経済成長には一切貢献しないということができます。モノが行き渡った世の中に、無理やりモノを売るべく、新しい概念を提示して利益確保、雇用創出のため「なくても良いものを無理やり売る」にしか過ぎず、これから先も新しいキーワードが生まれては消え、ということを繰り返し、労働者が疲弊しながら、良くてゼロ、実質マイナス成長をしていく日本の姿を容易に想像することができます。少し乱暴な意見かもしれません。でも、大きく間違っているとも思いません。

インターネットが世界中に行き渡り、グローバル化が促進され、世界が複雑に絡み合う時代においてもたらされたものは、GAFAMを代表とする巨大企業による情報の集権と一部の巨大企業または資本家だけがひたすら儲かるという格差社会です。日本の大企業ですら、GAFAMを前にして下請けにならざるをえなくなりました。日本だけでなく、すべての国は米国や中国に利益を吸い上げられているという構造です。

では、そこから抜け出すためにはどうすれば良いか。

自律分散型の経済圏を確立し、グローバル社会とは一線を画すことは一つの解かもしれません。小さな地域(またはコミュニティ)で、物々交換をしながら、皆で仲良く暮らす。地域通貨があれば、為替の影響を受けずに済む。環境も無茶に破壊しない。安全保障の問題は残りますが、それはまた別の議論が必要でしょう。一例として、どの国もお互い一切干渉しない(全国家、総鎖国状態w)というレギュレーションを作れば安全保障の問題もクリアになるかもしれない。そのようなエコシステムが現実社会で難しければ、メタバース上の世界で新しい経済圏を作る。

先日、大学教授とデジタルアーティストの方と僕の三人で、同じような話題で二時間ほど話していました。自分の場合は数年前から「集団ではなく個としてどうあるか」を働きかたの視点から、自分の身を自分で守ることの重要性を発信してきましたが、そもそもいくら頑張っても、貨幣経済の下で生活することに変わりなく、お金を稼いでも、お金に支配される状態に変わりはないかもしれない。であれば、稼ぐのではなく、価値交換に主軸を置き、貯めるのではなく、回すという循環型モデルの方が良いかもしれない。そう思うようになってきました。

いずれにしても、場所を変えて仕事をすると、新たな気づきを得ることができますね。

今日の記事ではとりとめのない話をつらつらと書いてしまい、だから言いたいことは?と聞かれると答えに窮すのですが、今後、この自律分散というテーマをもう少し地域経済に絞って考えてみたいと思います。

課題を解決するピースとして、ぴったりとフィットする人材になるために

今朝の東京は少し薄曇り。
今までが快晴続き、日中は暑いくらいの晴天でしたので多少の崩れは仕方ありません。

先週の土曜日にブログを投稿してから日にちが経過してしまいましたが、こちらでは予定どおりに朝昼晩、様々な方とお会いして仕事をし、ミーティングをし、ランチをし、飲み会に参加し・・・と、とても忙しく動いています。

独立起業してまだ一ヶ月も経っていませんが、個人の事業開発コンサルタントとして、多くの会社からお声掛けをいただき、日々課題をお聞きしています。「まず来てくれ、話を聞いてくれ」と言われることがどれだけ嬉しいことか。個人で動いていると特に、必要とされていることのありがたさが身に染みます。

話のテーマは様々で、もちろん詳しく書くことはできませんが、業界全体が抱える課題や、行政が絡むまちづくりと言った大きな視点から、企業が抱える個別の課題(たとえば、人の採用、チームづくり、システム開発、新規事業開発)や品質管理、工程管理といった分野まで、多岐に渡ります。

いずれの場合も言えることは、中にいる時間が長いため現実的な視点でモノを考える癖がついてしまい(それはそれで悪いことではありません)、視野が狭くなり、全体を俯瞰できないこと。ブレイクスルーのポイントは、少し引いたところから全体を見ることで見つかったりするものです。一方で、客観的視点で自社のビジネスや製品を見て、是々非々でボトルネックを抽出して課題意識を持っておられる方ももちろんいらっしゃいます。

自分の仕事は、それらの多岐にわたる課題を解決するためのピースとして、必要なところにぴったりフィットし、一緒に汗を流すこと。今回も様々な業界、企業の皆さまから宿題をいただきました。中には壮大なテーマで、根が深く、自分だけではどうにもならないこともあります。仲間たちと協働しつつ、今までの知識と経験をベースに、自らも視座を上げて取り組んでいきたいと思います。

ここからは、ここ数日の出来事を一部、ご紹介したいと思います。

銀座での天香回味鍋

日曜日の夜、銀座でおすすめのお店があるということで大学関係者数名の仲間たちと集いました。きのこたっぷり、薬膳鍋です。もう見た目から身体に良さそうでしょう?

体内の毒素がデドックスされる感じ、食べながら爽快でした。もちろん、皆さんとのトークからも刺激をたくさん受けました。何歳になってもチャレンジする姿勢、自分も見習わねば・・・ご同伴の皆さま、素敵な時間をありがとうございました。

新百合ヶ丘でのランチミーティング

こちらご招待いただきましたランチミーティングでは、イタリアンのコースをご馳走になりました。技術話に花を咲かせながらのお料理、一品一品素晴らしかったです。小さなお店で、シェフとマダムがお客様と対話しながら、丁寧に、心を込めて作っておられる姿に、仕事の原点を見た気がします。仕事とは、お客様を満足させ、喜ばせること。それによって、自分も幸せになる。そういうことなんだ。

お誘いいただきました社長、大変ご馳走さまでした。

合間を見て、軽くランニングもしています。
半蔵門の定宿ですから、皇居も走りました。ウルトラマラソン前なので、軽めに調整。

池袋でグローバル人事塾も開催。

162回目の今回は【ワカモノのトリセツ ~Z世代にスイッチが入る3つの対話術~】がテーマ。自分が中年になって思うことは、ワカモノから積極的に学ぶ姿勢が益々必要だということ。固定観念に捕らわれず、柔軟な姿勢で自らも変化していく。
この気持ちが保守的にならず、新しいことにチャレンジする原動力になるのではと実感です。

ご参加者皆さまとの懇親も大変楽しいものでした。
講師の皆さま、参加者の皆さま、会場提供のリングロー株式会社の皆さま、ありがとうございました!

他にも書きたいことが山ほどありますが、追って小分けにしていきたいと思います。

それでは、今日も素敵な一日をお過ごしください。

成長とか、視座の高さとか

日々、事業の相談を受ける中で、いわゆる「勝ち筋」とはなにかをずっと考えています。

ある一定の期間、継続してリソース投入しても結果が出ない事業。ゆるやかに売上が右肩下がりになっている事業。うまく行かない事業は多くの場合、そもそも「勝ち筋ではない」と思うのです。

サンクコスト効果(もはやコスト回収不可能なのに、せっかくここまでやったのだから引けないという心理)は、それに代表されるものですし、まさにウクライナに対するロシアがそのジレンマに陥っているのかもしれませんが、引くに引けないという状況は更なる損失を生みます。

また、頑張ったら成果が出る、というのも、勝ち筋なら「頑張り」に比例して成功の確度は上がるかもしれませんが、負け戦をいくら頑張っても勝ち目はないどころかどんどん消耗してしまうんですよね。

そういう時、「もっと頑張る」ではなく、発想の転換をし、冷静に「今やっていることを疑ってみる」「別のことを試してみる」「思い切ってやめる」とはならないところが難しいところ。考え方一つで今どうすべきかが分かるはずなのに、中にどっぷり浸かっていると分からないこと、判断できないことが多いのです。

よく「視座を高くしなさい」と言われますが、それは視野が狭くなって目先しか見えていないことに対する警告です。視座を高く=視野を広く することで、見える景色が変わり、全体を俯瞰して冷静な判断ができるかもしれません。技術は積み上げですが、経営は広い視野かつ高い視座で。

VUCAの時代で先行きまったく不透明ですが、それでも時代を見越して的確な判断ができるよう、常に視座を高く持ちたいと思っています。

自律走行ロボットがしのぎを削る「つくばチャレンジ」

出張最終日は、新横浜からつくばへ移動。

自律走行ロボットの祭典、つくばチャレンジ2021が今日から日曜日まで開催されています。つくば市では、2007年からつくば市内の遊歩道等の市街地で移動ロボットが自律走行する技術チャレンジを開催し、先端技術の実証実験の場となっています。

弊社の方でクラウド側の開発のお手伝いをさせていただいているPiezoSonic社の搬送用ロボット「Mighty)が大会にエントリーしています。定められたコースを走る本番は日曜日ですが、今日はコース検証と本番に向けての準備をされていましたので、検証を兼ねて陣中訪問させていただきました。

この度、Mightyは、CES2022の「Drones &Unmanned Systems」部⾨でCES2022 Innovation Awardsをめでたく受賞され、益々勢いづいています。

つくば市役所前をスタートし、歩道を走り、信号を認識して横断歩道を渡り、研究学園駅を抜けて、公園のルートを走る。全長3km弱のコースを自律走行させるのですから、各チームの技術が試されます。

チームの内訳は大学が7割、民間企業が3割、くらいでしょうか。ぱっと見た感じですから大学チームの方がもっと多いかもしれません。

ちなみにMightyですが、実用販売に向けて現在、急ピッチで開発が進められています。

法整備との兼ね合いがありますが、近い将来、日本でもサンフランシスコのように自律走行ロボットが街なかを走り回る日が訪れそうです。

今週と来週は山から下りて、都会へ繰り出すウィーク

二週間ぶりの出社。

朝スタバによって、ホットコーヒーのトールサイズを持って会社へ。午前中客先を訪問し、午後からはラボに閉じこもってパートナーの皆さんと一緒にデバイスの評価試験でした。

山の上にいつも籠もって仕事しているので、久しぶりに里にやって来ました(猿か)

今週は設備を使う仕事があるので、金曜日まで出社。来週は月曜日から金曜日まで関東出張です。

自然に囲まれて浄化されていたのに、また都会に染まってしまうのでしょうか。笑

車の乗り換えで知る、半導体不足のリアル

マイカーの乗り換え時期となりました。

同じメーカーのほぼ同じモデルでの乗り換えですから、カタログを集めることも、いろんなディーラーを回ることもありません。乗り換えに掛かる手間を完全に省いています。

なんだろう、この年齢になるとあれこれ乗ってみたいという欲求がなくなるんですよね・・・今乗っている車がとても気に入っているというのもあるので、他に目移りしないってのもある。良い意味での探究心がないので技術分野に居る人間にとって良くないのかもしれませんけど、できるだけ選択肢を少なくして余分なストレスを排除するというライフスタイルになってきました。

それは別として、問題は、昨今の半導体不足による車の在庫状況と納期。

国産車、輸入車問わず、減産・調整傾向にある状況を、エレクトロニクス業界にいて目の当たりにしていますので、何ヶ月も前にディーラーの担当者とやり取りしながら、一台在庫を確保してもらっていたのです。人気車種らしく、あっという間に在庫もなくなり「早めに押さえておいて良かったです」とのことでした。

しかし、半導体不足は深刻です。

もちろんカーメーカーは生産停止することができないので、いろんな機能を削減して車をなんとか生産しています。たとえば、シートベルトの自動アジャスト機能を削除したり、TVのチューナーをオプション化して年間利用料のサブスクで課金したり。機能削減を実施しても価格は変わらないので、実質値上げですね。今、新車も中古車も不足しているので値引きすらできない状況らしいです。今回の半導体不足は昔のタイの洪水被害や、東日本大震災など一部の地域の問題ではなく、世界全体の問題ですので、解消までにまだあと数年はかかるでしょうね。

今の車は走るコンピュータ。
半導体を始め、部品不足は命取り。

この時代の車なら、金型屋さん、板金屋さん、旋盤加工屋さんががんばればなんとかなったようなものなのでしょうけどね。

複雑化するシステムは世の中を便利にもするし、複雑にもします。

テスラ丸裸

テクノフロンティアでは、テスラ3が分解され、丸裸になっていました。

エレキとメカ専門の展示会ですから、EVがどんなもんかという話なのですが、まあ見ればわかりますが、筐体以外は基板とモーターとバッテリーの塊です。

これだけの基板が使われているのですから、もはや走るコンピューター。

技術の肝はモーターとバッテリーなんでしょうね。
もちろんセンサーや制御もありますが、これだけの重たい車両をラジコンのように動かすのですからね。

久しぶりにEMC界隈の方々や電子業界の方々、知り合いや取引先と顔を合わせて話すことができてとても楽しかったです。やはり生身は良いものですね。

一週間、おつかれさまでした。

娘にパパの仕事について聞かれると、色々と困るのです

自宅で仕事をすることが多くなってくると、学校から帰ってくる娘たちがパパの仕事に関心を持つようになってきまして。

PCをカチャカチャしていると、パパなんの仕事してるのー?と聞いてくるようになりました。それもそのはず、長女は高校二年生。自分がなりたい職業もちゃんと決めて、そのための学部選びも始めちゃってるような年齢ですから、当然といえば当然ですよね。

メールを打っていると、

娘:「これはどういう意味?」

あ、これはね、半導体の検査に関わる内容なんだよ。

娘:「半導体ってなに?」

スマフォ持ってるよね、あれを動かしているのが半導体なんだよ。自動車にもたくさん入っているよ。

「なんで検査するの?」

それはね・・・(以下、正常に動作させるための仕組みをウンタラカンタラ)

またある日のこと。

娘:「パパのメール、なんで英語ばかりなの?」

アメリカとかシンガポールとか、海外にたくさん取引先がいるからだよ

娘:「なんの取引してるの?」

電子機器って、電磁ノイズというのを放出するのだけど、そのノイズを可視化するための装置を扱っているんだよ。電子機器はそういうノイズや静電気に弱いから、その箇所を・・・(あかんあかん、これ以上行くと専門用語の沼になっちゃう)まあ、チェックするんだよ。あと、電源と信号が・・・(あかんあかん)、正常に流れないとダメだからね、まあそういうことだよ。

どこまで伝わっているのか分かりませんが、こういう時に、自分が身を置くエレクトロニクスの業界って説明しずらいんですわ!できるだけ専門用語を使わず分かりやすく説明しようとするので、こちらも良い訓練になるのは確かです。

半導体から電子部品から、基板から検査から測定から、あらゆるものを包含しますのでね。さらにこの業界、プレーヤーも少ないので、小規模でも普通にグローバル・ビジネスになっちゃうし。なかなか分かりにくい業界です。

電子業界広しとはいえ、非常に細分化しているこの業界、ご同士の方、どのように説明されているんでしょうね。

まあでも、お医者さん、先生、士業、◯◯屋さん以外は、多かれ少なかれこんな感じなのかもしれませんね。

シリコンバレーのパートナー企業で

今週いろいろ

あっという間に金曜日を迎えました。今週は忙しかった。

コロナ禍の企業活動もある程度落ち着いてきたのか、設備投資が活発になっているように感じます。2019年までは設備投資欲が旺盛だったのですがコロナ禍で2020年は一旦沈み、また盛り返してきたという感じでしょうか。そのおかげで測定機器の引き合いも増えて来ています。高速通信系だけでなく次世代を見据えたモビリティ、ロボットなどの開発も活発ですね。先日発注をいただいた企業は、今大注目、宇宙ステーション向け船外活動専用のロボット開発メーカーです。ニッチな用途に特化していますが、宇宙ということで夢がありますよね。

こちらは6月後半以降、徐々に出張の予定が増えてきました。
オンラインでできること、オンサイトでできることの切り分けがはっきりしてきたように感じます。目的によって選択していく形になりそうですね。

週末は良い天気になりそうです。
みなさまも良い週末を。

今年も理系学生向けIoTものづくりインターンシップが始まりました

弊社では4月から6月にかけて、某工業大学の学生さんを受け入れての「IoTものづくりインターンシップ」を開催しています。例年は介護・介助がテーマなのですが、今年は大学側で設定するテーマが自由ということもあり、昨年の倍の数の学生さんが集まりました。

この時期ですので、企画やアイデア出しはすべてオンライン。実習のみ弊社に訪問していただき(コロナ対策はかなり厳しく実施しています)、回路設計・基板レイアウト講習、および、マイコンボードAruduinoを用いての組み込み制御講習を実施しています。

僕は毎年のこのインターンシップを非常に楽しみにしています。教授たちとの打ち合わせはもちろんですが、学生さんたちのフレッシュなアイデアや部品の特性などを自分たちなりに調べながら真剣に取り組む姿勢を見ていると「若いっていいなあ」と単純に羨ましく思うし、刺激を受けることもあります。受け入れ側の弊社の開発部メンバーのみんなには少し負担を掛けてしまいますが、このインターンシップの中から新卒で入社してくれた社員もいますので、財産になっていることは確か。

今日は社会人向けのものづくりコンテストに関するアプリケーション提供を某学会から依頼されてミーティングを行っていたのですが、やはり企業姿勢として、このような技術のボトムアップに貢献できるような場には協力したいと思いますよね。コロナ禍で国際協調が求められていますが、企業や業界でも同じで「自分だけ儲かる」のではなく、それぞれの役割を活かしながらの協調関係が求められていると思います。