坂道を登れば登るほど色々とありますから

昨年の春くらいから感じていることですが、自分の働き方が別のフェーズに入ってきたように思います。20代、30代と毎日もがき、マドルスルーを繰り返し、ああ、この先にブレイクスルーはあるのかなあなんてぼんやりと考えていたらいつの間にか解決していたなんて、色んな意味でしんどい時間を過ごして来ましたが、登るべき山も3合目や4合目くらいに差し掛かり、山小屋で少し休憩という感じになってきたのかもしれません。

しかし、これは実に怖いことでもあります。

良くも悪くも「熟れて(こなれて)」くると、なんとなくある程度、なんでもこなせるようになってきた。これが成長なのか停滞なのかは分かりません。

結果はどうあれ、健康的な生活を心掛け、酒の量も減り、運動に目標を見出し、日々の生活を能動的にコントロールできるということは、とても幸せで楽しくはあるけれど、精神的な苦労慣れをしている身としては、これでいいのかなと思うことも事実。踊り場での小休憩が終わるとまた苦労の日々がスタートするんでしょうね。坂道を登れば登るほど色々とありますから。

一あしづつ。

なにがしあわせかわからないです。

ほんとうにどんなつらいことでも、それがただしいみちを進む中でのできごとなら、峠の上り下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。 

〜 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

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