違和感と向き合い、違和感を大切にする

何かを違うと感じたり、何だかしっくりこない。
言葉にするのは難しいけれど、スッキリしない、モヤモヤする。

学校、仕事、人間関係、様々なシーンで「違和感」を感じることがありますよね。個人的な経験からいうと、自分が感じる「違和感」は大切にした方が良いと思っています。

違和感の正体は、自分の価値観と反するものであったり、同じ場所に立っている人と見ている方向が違っていたり、心地よいと思うものが違っていたりする時に起こるものだと思うのですが、この「違和感」は、事故を避けるアラートのようなもの、自分の身を守る警報機のようなもの、あるいは、測定器の性能を維持する校正器のようなものだと感じています。調律と言い換えることもできるかもしれません。

人間というのは、環境適応力が高い反面、何かを変えることに腰が重たい時があります。

自分が動くと周りに迷惑を掛けるのではないか、それなら動かず我慢していよう、せっかくここまでやってきたのだからもう少し続けてみよう。気遣いという名の逃げ、臭いものに蓋をする、サンクコストのジレンマなど、色々と描写されますが、違和感と向き合い、その感覚を大切にし、時にその場から離れる、迅速に方針転換することは、事態を悪化させず、対象となるものを最低限のロスで抑えられる可能性があります。違和感を感じたら、即行動しよう。

最近の政治、経済、政策絡みのニュースを見ていて、ほんとつくづく思います。
万博も五輪同様、建設費1000億円上乗せしてもやるんだろうなあ。減税せずにこのままバラマキを続けるんだろうな・・・なんて。違和感を感じている「中の人」も多いはずなのに、動けない、決断できないんでしょうね。それがさらなる事態の悪化を生む。

大きな組織を動かすのは難しいかもしれませんが、個人で感じる違和感は大切に、価値観の精度は磨き、フットワーク軽く、いつでもピボットできるようにしたいものです。

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