近い未来を語ることは、オーディエンスに当事者意識を芽生えさせる

東京出張から帰阪中です。

今日は打ち合わせを兼ねて、設計製造ソリューション展へ。業界がら、生産管理システム、BOM管理システム、CAD、CAM、CAEの分野ばかりが目につきますが、旧態依然とした縦割り業務の水平統合、エレキとメカの協調設計、一定周期のOS、ブラウザのバージョンアップに伴う基盤システムリプレース時のインターフェース互換性などによる「業務効率化!」と昔から同じことを言っているブースが多かったように思います。しかし一方で、そうでない会社もあります。

今年の展示会のキーワードは上記に加えてやはり「IoT」と「マルチデバイス対応」に尽きるのでないでしょうか。しかし、垂直のものを水平にして「便利に!」と言っているだけで、やっていることは同じだったりするので、なかなか難しいものです。

その点、Autodeskさんは上手ですね、サンフランシスコのギャラリーに行っても、今日のようなプレゼンを聞いていても、未来はこうなる、だから、こうするという明確なメッセージが感じられて、まさに昨日投稿した記事(アメックスとレクサスの違いは何か)ではないですが、ブランディングがしっかりと出来ているなと感心してしまいました。

3Dスキャナと3DCADと3Dプリンターが一つに統合された未来はどうなるのか。鋼橋を作りながら進んでいくロボットアーム型の3Dプリンターロボット(オランダで実際に進行しているプロジェクト)や、鎌倉の路地を走る3Dプリンターで出力されたパーツを組み合わせた鳩サブレの配送カーなど、近い未来どころか、現実に起こり始めているプロジェクトを見せるのは聞き手のイメージを膨らませ、当事者(参加者)意識を持たせる効果抜群です。

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3Dプリンターで鋼橋を架ける現場のイメージ(資料:MX3D B.V.)

まあ、多数の来場者の前でプレゼンしているのがFusion360の有名人、F村さんですからね、当然と言えば当然ですが、いつもながらトークが軽快で素晴らしい!!友人だからオダてている訳ではありませんが、さすがの一言です。

展示会後は、品川で論理回路設計、PCBレイアウト、シミュレーションの専門家のHさんと会食でした(ランナーという共通項で結ばれてもいますが)。こちらも話が盛り上がり過ぎ、うっかり新幹線の時間を見逃すところでした。笑

僕の人生が本当に幸せだなと思うのは、様々な業界に、盟友と呼ぶべき仲間がたくさんいることに尽きると思います。素敵な皆さんに囲まれて、本当に仕事冥利に尽きると思っています。

というわけで、週末がおやすみの方、今週一週間お疲れ様でした。明日がお仕事の方、どうぞがんばってください!すべての人に良い週末が訪れますように。

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