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人間は、鉱物資源の上を歩くただのアミノ酸である。
こう考えると、なかなか面白い視点で事象を見ることができます。
遺伝子の配列は、グアニン、シトシン、チミン、アデニンなんですよね。そのようなアミノ酸の配列(DNA)が何をしているかというとタンパク質を生み出すんです。その遺伝情報によって人間の体は形作られているだけ、つまり人間とはアミノ酸です。
愛情をこめて言うと、そのようなアミノ酸の塊である人間の考えることは所詮、DNAレベルでの生理的欲求です。つまり、寝て、食べて、子孫を残すことです。人間が動物と違うところは、知性があるところです。知性というのは、承認欲求です。認められたい、評価されたい、アミノ酸の中でも優れたアミノ酸でいたい。そういうことです。
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DNAレベルでは、その人を形作る情報が生まれながらにあります。アクシデントがない限り、寿命もそうです。ここからは摩訶不思議な世界に入りますが、そのDNA、もっというと60兆個の細胞によって、その人は形作られているのであれば、刹那的な意味ではなくて「もっと優れたアミノ酸になろうよ」ということです。
歩きやすくするために鉱物資源を利用して道路を固めた、生理的欲求を満たすために効率的な農業の仕方を考えた、ワガママな「楽をしたい」という欲求を叶えるためにテクノロジーを発展させた、承認欲求を満たすために、偉くなろうとした。自己実現を目指した。ただそれだけのことです。
なので、今日の結論は、
もっと正直になろうよ
もっと欲求を満たそうよ
それだけです。
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