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“Makers”=”ものづくりをする人たち”のことについて
一昨日、当社のマーケ部コンサルタントM本さんがシェアしていたクリス・アンダーソンの記事がとても興味深かったのでシェア。
『MAKERS』のクリス・アンダーソンらが来日講演で語った「未来の製造業」【WIRED CONFERENCE 2012レポ】
結構尖った内容だとは思うのですが、未来の製造業、あながち間違っていないような気がしますね。誰でもアイデアさえあれば、物を作ることができる。例えばAutodeskが出しているフリーの3D-CADを使ってiPadでデザインし、3Dプリンターで造形し、Fablabのようなところで製造する。平たく言うと、一個人でもアイデアさえあれば「ものづくり」をすることができるという訳です。もちろん、試作や基板設計や量産体制、筐体デザインなど専門分野となると、なかなか「そんな簡単に」言ってられないのが事実だとは思いますが、一つの方向性としては面白いと思います。
アイデアはいたるところに転がっている。
備忘録に彼の言葉を単独インタビュー記事の中から抜粋しておきます。
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これまでは専門の学位を持っている人や複雑なCADシステムを理解している人たちにしかできなかったことが、ちょっと勉強すれば誰にでもできるようになったのです。
プロフェッショナルなエンジニアが考えるべき問題は、イノベーションを「生む」フェーズにはない。むしろ求められているのは、さまざまなところで語られているイノベーションのアイデアを、「商品」に変えていくためのプロセスづくりだと思います。
そういう役割のできるギークが重要になる、というのは事実ですが、『MAKERS』における最も大切なレッスンは、「アイデアをデジタルワールドにシェアすれば、モノづくりにも革命が起きる」ということ。
「シェアする」というアクションを取るだけで、そこから新たなコミュニティが誕生する可能性だってあるわけですから、どんどん自分のアイデアをオンライン上で発信するべきだと思います。
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製造業はとにかく専門知識が求められる分野です。
我々も業務用ソフトウエアベンダーとして、製造業やメーカーを相手にするビジネスをしていますから、いかに専門性が高いかはとても良く理解できます。しかし、これからは「ソーシャル」、「シェア」という手段を用いて、自分にない知識を他で借りることができるし、良いアイデアがあれば、そこにコミュニティが生まれてイノベーションが誕生するということもあり得るのかもしれません。(ここでは、あの「Square」が一例としてフィーチャーされていました)
いずれにしてもカッティング・エッジな発想です。
しかしこのような柔軟な発想からイノベーションが生まれるんですよね。