一貫性を保つために、時間を掛けて醸成させていく


しっかり醸成させなければ良い酒が出来ないのと同じで、言葉や思考もしっかり時間を掛けて醸成させなければ、良いものは生み出せないと思っています。

ふとした瞬間に立ち止まり、過ぎ去ったある時点での出来事や、今後の事などを考えようとした時、また、何かのテーマに対しての答えを導き出そうとした時など、「冷静に、じっくりと時間を掛けて考えなければ・・・」、「客観的に見なければ・・・」、という一種の強迫観念にとらわれることが多々あります。

日常生活の中で、瞬間的に何かを判断することが多いからかもしれません。仕事では、日々膨大に押し寄せる電話やメールの対応に追われていて、ある意味「頭」で考えなくても事務的に処理する事、あるいは瞬間的に判断することが身体の隅々にまで根付いている。またこのブログもそうですが、毎日の更新に拘っているところがあるので、そのとき考えていることを15分、20分で殴り書いて更新してしまうことも多い。時々しっかり時間を掛けて書くこともあるけれど、そんなことは週に一度あるかないかなので、ほとんどが薄っぺらいものとなってしまっています。


先ほど「強迫観念」と書きましたが、人は誰でも自分の考えや発する言葉に一貫性を保ちたいと思いますよね。でも、時として短絡的に考えてしまったり、日頃から自分の内にある「持論やロジック」と少しシンクロするところを見つけては、都合良く「connect the dots」してしまうこともあります。瞬発的かつ直感的な判断が正しいこともあるかもしれないけれど、後になってブレそうで怖いし、その時々で考え方が変わったり、先延ばしになることは「根拠がない=考えがない」のと同じことなので避けたい。

果たしてそうなのか?
何かを見失っていないか?
自分にとって都合の良い解釈ばかりしていないか?
本質はどこだ?

このような自問自答を繰り返し、意識的に客観視するようにし、特に急いで答えをだす必要がない場合、また、考えても答えが出にくい種類の問題などは、結論を急がずにしっかり醸成させたいものです。そのためには時間も必要だし、目に見えるメモ書きだけじゃなく、歩いていてもボーっとしていても直ぐに思い出せるように、脳みそに付箋を貼っておくような訓練も必要かもしれませんよね。

という訳で、今夜も酒場の与太話よろしく、
殴り書きでやり過ごしたいと思います。

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