TVをつけると、世界遺産カミノ・デ・サンティアゴ(サンティアゴ巡礼路、あるいは、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路)を歩く人々に迫ったドキュメンタリーが放映されていました。
カミノ・デ・サンティアゴといえば、僕にとっては永遠の憧れ。
フランスからスペインにまたがる、800~900kmの長い道のりは、一日30kmを歩いたとしても一ヶ月はたっぷりかかる。この道を、数え切れないほどの人が、それぞれの「荷」を負って歩いてきました。
僕もいつか、死ぬまでは、一度歩いてみたい道なのです。
生きていると、負うものもあれば、下ろすものもある。何かを得ることもあれば、何かを捨てることもある。その人の人生の中で、悩み、迷い、明日が見えない夜を幾度も過ごすこともある。
そんな時は歩けばいいさ。
なくしたものに出会うことも、忘れていたものを思い出すことも、絡まっていた糸がきれいに解けるかもしれない。
そのための時間が、ここにはありそうな気がするのです。
思わず、12年前に購入したこの本を取り出してしまいました。
道(Camino)は、人生であり、人生は、道(Camino)。
さあ、また明日から。