良いことなのか悪いことなのかはさておき

平日の外食・飲み会が多い自分にとって、仕事を終えてどこにも立ち寄らずに帰宅する日はつまり、今のうちにやれることをやっておこうという夜になります。例えば、アイロンがけとか靴磨きとか、妻の代わりに洗濯物を干したりとか。

我が家は週末以外、夜に洗濯を行うことが多いのですが、寒空の下でシャツを干していると、自分が普段着ている服が、いかに同一ブランドでワンパターンに統一されているかが分かります。シャツのメーカー、ジーンズのメーカー、ポロシャツのメーカー、ジャケットのメーカー、ほとんど全てが統一されているのです。遊び心の「あ」の字もありません。これは別に拘りでも何でもなく単純に「選ぶのが面倒くさい」、ただそれだけの理由です。

言い換えると、自分が時間を割きたいと思っていることが、服の選定ではないということなんだろうと思います。ある程度シンプルで、身体にピッタリと合うことさえ確認できれば、もう、次からはそのブランドの同じサイズのものを買えばよろしい。擦り切れたり、くたびれたりすると、同じサイズのものを買い換えればそれでOK。わざわざウインドウショッピングをしたり、ネットや雑誌でリサーチすることもありません。ほんと、服選びには全くといっていいほど時間を使わないのです。

人間には平等に24時間という時間が与えられています。その24時間をどう使うかは各自の自由です。しかし、とにかく忙しい現代人にとっては、多くの「すべきこと」をマルチにこなさなければなりません。一体どうしてこんなに忙しくなってしまったのかということはさておき、こうなると、自分にとって重要なことに時間を割き、そうでないことには割かない、という取捨選択が必要になります。少なくとも自分にとっての服選びは、プライオリティの下の下という事になっています。

それが良いことなのか、悪いことなのかはさておきですが。

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