怖い。
でもスピードは上がる、という話。
仕事から帰って、すぐにナイトランへ出掛けました。
今まで数えきれないくらい走り、ちょっとした段差やアスファルトのひび割れすら体で記憶しているほどの海岸沿いのコースですが、22時を回ると照明も落ちて暗くなり、人もほとんど見掛けなくなります。
仕事で疲れていることに加え、腰と膝に違和感があるので今日は軽くジョギング程度にしておこう、帰ってからすることもあるし・・・と軽めのペースで走っていたのですが、街灯がほとんどない場所に来た途端、
タッ
タッ
タッ
と足音が追いかけてくるではありませんか。
ベテランのランナーなら皆さん同じだと思いますが、今、自分がキロ何分ペースで走っているか、そのペースに対して、後ろから追いかけてくるランナーの距離感や接近具合で、ああ、この人はこれくらいのペースで走っているんだなというのも分かるものです。
僕の後ろから追いかけてくるランナーは、キロ4分半くらいのペースで追いかけてきます。僕は5分10秒くらいのペースで走っていたので、このままではすぐに追いつかれてしまう。暗闇の中で足音だけが聞こえるのも怖いし、どうせならインターバル(長距離ランの間にキロ単位でペースを上げるトレーニング)にもなるしと思い、一気にペースアップしました。
目の前に抜かせそうな人がいると、一気に抜きたくなるのがランナー心理。一方、抜かれたくなくて頑張るのも、またランナーです。僕がペースアップすると、後ろのランナーもピタリと付いてきます。振り返ると負けたような気がするので、後ろも見ずに、コースが分岐するまでの残り2kmを走り切りました。後ろのランナーは分岐を別方向に行ったようですので、このレースも終了。ラップタイムを見ると、4分20秒/kmペースで走っていました。
平日はタイムアタックをすることがないので、ペースアップさせてくれた見えざるランナーにある意味で感謝。今頃「さっきのランナー、なんで急にペースアップしたんだろうな・・・」と不思議に思ってたりして。笑