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Wired.jpで取り上げられていたこの記事にとても感銘を受けたのでご紹介します。
レイ・イナモト:「広告の未来は広告ではない」
デジタルの未来はアナログ、デジタルはプロトタイプ。
メディアではなくプロダクト。
全くその通りだと思います。僕は広告マンではないのでその観点からの切り込みはできませんし、やめておきます。
どちらかと言うと自分は技術屋の部類に入ると思うのですが、ベンダーとしてプロダクトを作り発信している立場からすると、「情報は歪めることはたやすい」との言葉にある通り、BtoBでもtoCでも、いくらメーカーやベンダーから美辞麗句を並べた一方通行的な情報発信をしたとしても、受け手の審美眼も研ぎ澄まされていること、情報は誰でも直ぐにキャッチできて比較しやく、フィルターの目もどんどん細かくなっていることから、益々効果が薄くなって来ていることは肌身で感じています。また自分自身も、巷にあふれる製品に対してそういう目で見てしまっているところがあります。
「本物志向」というと薄っぺらくなってしまうのですが、つまり、良い物は売れ、悪い物は売れない、というごくごく基本的なことに原点回帰しているのでしょう。付け焼刃的なプロモーションは効果がない中、デジタルをツールと捉え、そこから何を生み出すのか、生み出せるのかということにフォーカスし、プロトタイプ(僕は完成イメージと捉えています)を表現するためにデジタルを用いる、と認識しています。システム、ソフトウエアも全てプロダクトですよね。プロダクトということは「=性能」な訳です。性能がどれだけ良いか。使ってみてナンボのものなのです。粗悪な製品を美しく見せても何もならないし通用しない。
そういう訳で、
・シンプルに性能の良いプロダクトを作って提供する。
・使ってもらう。
・そこから生み出せる価値をイメージしてもらうために
デジタルを効果的に使用する。
・その世界から生まれる楽しさと価値に触れてもらうような
プログラムを考え提供する。
当たり前のことばかりですが大切ですね。
ちなみに、どんなデジタルなものを提供していても基本はアナログです。コミュニケーションはその最たるものです。どれだけ技術が発達したとしても、全ては最終的にアナログにたどり着く。手前味噌ではありますが、7年続けているこのブログ、まさに「analog-web」は徹底的にアナログにこだわり続けて来ました。全てはそこに行き着くと考えているからです。という訳で、これからも「analog-web」はアナログを応援して参ります。(意味不明
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昨夜紹介したSpartacus Love Themeですが、フルート奏者のJeremy Steigと共演しているものを今夜はご紹介します。こちらも聴き応えのある一曲です。
Bill Evans with Jeremy Steig – Spartacus Love Theme