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取引先と会食。
まだ「寒い」とまではいかないが、
鍋が美味しい季節になってきた。
取引先の担当者さんは、
同じ地元に住んでいる方。
大阪に住んでいたのだけど、
生まれてから子供の頃まで住んでいた苦楽園が忘れられず、
結婚して子供ができた暁には戻ってこよう、と、
ずっと考えていたそう。
今は夜景の美しい山手に家を建てて住んでおられる。
大阪で一軒行き、
一緒に地元に帰って苦楽園バーンズへ。
最近は週に一度ペースになっている。
(めちゃくちゃ居心地がいいんだ)
地元で飲んでいると、
「苦楽園に帰ってきた」という方にちらほらお会いする。
海と山の距離が近く、風光明媚で、
神戸、大阪にも電車に乗れば15分で行ける。
こんな場所、他にない、とおっしゃる。
確かにそうかもしれない。
僕はずっとここで生まれ育っている。
今は芦屋に住んでいるけれど、
芦屋、苦楽園という、隣接した地域、
車ですぐに行き来できる距離でも、
少し雰囲気が違う。
僕はどちら、と言われれば
苦楽園の方が好きだ。
理由は分からない。
実家があるからかもしれない。
なんとなく、アップダウンがあって道も細く、
場所によってはごちゃごちゃしていて、
自然が近いから・・・かもしれない。
「隠れ家」のような雰囲気もあるし、
老舗のお店も多い。不思議と落ち着く。
だから、平日でも寄り道してしまう。
JRに乗れば新快速で15分で帰れるのに、
わざわざ時間がかかる阪急に乗って夙川まで行き、
甲陽園線に乗り換えて苦楽園で
飲んで帰ったりする。
街も、店も、
不思議な魅力を持っている。