続おっさん劇場

うちの会社には、

月に一回の全体会議がある。

その会議において、

持ち回りで「三分間スピーチ」をフリートークで行うのだ。

お題は自由。

プレゼンでもトークでもスピーチでも良い。

制限時間は三分。

一回の会議で4,5人がスピーチを行うため、

2ヶ月から3ヶ月に一度は周ってくる。

明日の土曜日はその全体会議の日である。

今日が休日のため、

昨夜、会社に一人で残ってネタの準備をしていた。

すると、会社に一本の電話が。

ディスプレイを見ると、

クライアントの懇親会に出向いていたKであった。

近くで飲んでいるとのこと。

「隠れ家和食、樅」でKとZと合流する。

話の流れは昨夜の酔っ払いオッサン劇場。

皆、それぞれ酔っ払いにまつわる

「すべらない話」を持っているものだ。

 

 

中でもZから聞いた話。

 

 

 

 

酔っ払いのおっさんが立って寝ていた。

つり革を持って、グラグラグラグラしている。

あまりに揺れるものだから、

ズラが取れてしまい、

前の座席に座って寝ていた高校生の膝の上に落ちた。

もちろん二人共熟睡のため、全く気付かない。

ある駅に着いた時、

アナウンスを聞いた高校生が目を覚ました。

彼が降りる駅だったのだ。

ドアも閉まりかけている。

我に返って飛び起きた彼は、

膝に乗っている何か(実はおっさんのズラ)を急いで鞄に突っ込み、

電車から飛び降りたとのこと。

 

 

  

 

帰宅した後の二人の様子が想像出来るだけに

余計におかしい。

人間のとっさの行動から、

とんでもない笑いが生まれるということはよくある。

今日も何か面白いことに出会えますように。

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