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暖かくなると聴きたくなる曲。きっとそれぞれたくさんありますよね。
僕の場合はブラジリアンやBossaがそれに当たります。
今、企画書を書きながら聴いている曲はこれ。
“Estar com Você”
ポルトガル語で”Estar com Voce”とは「あなたと共に」という意味です。
明るい曲なのに、美しいボーカルとピアノのメロディラインがどこかノスタルジック。
ノスタルジックと言えば、ポルトガル語には”Saudade”という独特な単語が存在します。あのJoão Gilberto の “Chega de Saudade” という曲でも有名です。しかしこの”Saudade”という言葉、ブラジル人の友人に教えてもらったのですが、他の言語では一つの単語で言い表しづらい複雑なニュアンスを持つそうです。英語の「ノスタルジック」でもなく、日本語の「郷愁的」でもない。wikiで調べてみると、こんな風に書いてありました。
<以下、wikipedhiaから抜粋>
単なる郷愁(nostalgie、ノスタルジー)でなく、温かい家庭や両親に守られ、無邪気に楽しい日々を過ごせた過去の自分への郷愁や、大人に成長した事でもう得られない懐かしい感情を意味する言葉と言われる。だが、それ以外にも、追い求めても叶わぬもの、いわゆる『憧れ』といったニュアンスも含んでおり、簡単に説明することはできない。ポルトガルに生まれた民俗歌謡のファド (Fado) に歌われる感情表現の主要なものであるといわれる。
確かに。
日本語でもそういう単語はたくさんありますよね。
例えば「はんなり」とかね。
言語や文化的背景って、本当に面白い。
Jazztronik “Estar com Você”