友達にしたくないようなタイプの人間が経営者として成功するのだろうか

何を食べても、何を飲んでも、どこを歩いても気持ちの良い季節ですね。
秋は大好きで、スーパーに並ぶ季節の食材を見ては今日は何を作ろうかなと悩んだりするのが楽しみですし、近場過ぎて今まで行ったことがなかったような店に散歩がてらランチに行ったりして、この季節を楽しんでいます。

ご近所のハラミランチ

ここ最近の話題といえば、TwitterやFacebookの大幅人員削減のニュース。

それぞれ事情が異なるとはいえ、トレンドは20年周期でまわるということを考えるとテック・ジャイアントが君臨する時代もそろそろ変わりつつあるのかなと思っています。Googleの決算も減収でしたしね。永遠に続くと思われたIT産業の成長が下り坂に差し掛かったのかもしれません。あるいは「人がいなくても実は会社は回るんだよ」ということを、イーロンのような経営者が忖度なく証明したのかもしれません。ITバブル崩壊や、リーマンの時がそうだったように、これからIT業界にまたまたレイオフの嵐が吹き荒れるかもしれません。歴史は繰り返すということなんでしょうか。

最近目にした記事の中に、〜古典から考える「すごくいい人」が会社を潰してしまうシンプルな理由〜(NIKKEI BOOK PLUS 2022/11/1)というのがありました。堀内勉さんと冨山和彦さんが、マキャベリの「君主論」を「経営者が読むべき古典」に選んで対談するというものです。この記事の中で、冨山さんがこう言っていました。

人間が犯しがちな人間に対する誤解、というものがあるんです。それは、「善良な意図を持ってやったことは、善良な行為であり、善良な結果をもたらす」ということ。普通はそのように考えがちですよね。しかし現実は、そうとは限らない。極めて善良でまっとうな人が悲劇的な結果を招くことはあります。僕は企業の再生をやっていますが、どちらかというとそういうケースばかりです。

織田信長タイプというか、「こいつ何なんだろう」と思うような人の方が、はるかに良い結果を出している場合がありますし、その周りにいる人も結構幸せだったりします。

Nikkei Book Plus

要するに誰からも好かれる「良い人」が会社を潰してしまい、友達にしたくないようなタイプの人間が経営者として成功するということ。実は僕、この意見に至極納得するのです。

すべてのケースがこれに当てはまるわけではないと思いますが、嫌われたくない人や、性善説で人は動くと思っている人は、誰かを解雇したり、部署を閉鎖することで社内が険悪なムードになるのを見たくないし避けようとします。その結果、問題を先送りしていつの間にが船は沈没ということになってしまうケース、僕の少ない経験の中でも結構見ています。どちらのタイプが良い、とか、悪い人になれという訳ではありませんが、今のところビジネスはそういうものだなという実感です。

もちろん僕は性善説主義なので優れた経営者になれるとは思っていませんが、それは性格の問題なので、このままで良いかなと思っています。笑 ただ、割とロジカルかつスピーディーに判断は下して行くタイプではありますけれど。

そういう意味でイーロンという経営者は優れているかもしれませんね。それは後世の歴史が評価するでしょうけれど。それにしても短い期間でよくこれだけ大きなニュースがたくさん流れるものだわ。2020年のコロナ以降、ものすごい速度で世界は動いていますね。

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