「大自然」と「クリエイター魂」に触れる。

ジャック・ぺランの「WATARIDORI」を今頃になって見ました。

すいません、遅いでしょう。

「約束の地に帰る」をテーマに、渡りをする鳥達を撮った映像映画です。北極から南極までを渡るキョクアジサシや、8000メートル級のヒマラヤ山脈を越えるツルなどを見ると、「何故そこまでして過酷な旅をするのか?」と真剣に思わざるをおえませんでした。神により、本能に埋め込まれたものとはいえ、とりつかれたように渡りをする鳥に素直に感動すると同時に、人間の「スケールの小ささ」、私利私欲、欲望を満足させるために環境破壊をする「愚かさ」にまたガッカリしてしまいました。地球上の生物の中で一番愚かなのは人間だと、改めて思いました。それはさておき。

鳥にも感動しましたが、もうひとつ感動したのは、何千キロも移動する渡り鳥を鳥の目線で撮影した脅威の映像です。飛んでいる鳥達と同じ速度で飛行して、鳥の横顔を映し出しています。羽ばたく羽の音、躍動する筋肉の動きひとつひとつが鮮明に描写されています。まさに、異次元の世界です。「これ、どうやって撮影したんや?」との疑問には、メイキングが答えてくれますが、低空飛行する鳥もしっかり追い続け、世界各国の何種類の渡り鳥を同様の手法で撮影するという「製作者の熱意」「鳥に対する愛情」に、クリエイター魂を感じずにはいられませんでした。

WEBと映像、畑は違えど、私も一クリエイターとして精進せねば。

こっちの方でも啓発される映画でした。

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