ちょうど今朝、佐々木さんの
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
を読みながら通勤してると、
このニュース。
「AppleがiPhoneユーザーの位置情報データ取得の
「バグ」を修正」
TechWave.jp
以下、一部抜粋
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iPhoneに暗号化されていない
位置情報履歴が残され、それがAppleに
定期的に送信、またあるアプリを使うと
簡単に抽出もできる問題で、
Appleはその「バグ」を修正すると発表しました。
Washington DC to New York
from Alasdair Allan on Vimeo.
この問題は、位置情報に関する世界最大の
カンファレンス「Where2.0」でAlasdair Allan氏と
Pete Warden氏によって指摘されたもの。
iOS4以降のiPhoneには、consolidated.dbという
ファイルに位置・時間情報を記録する仕組みがあり、
iPhone TrackerというアプリでiPhoneの位置情報の動きを
見せた様子がビデオでも公開されています。
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で、
こういうのが問題になってニュースとして
報道されてしまうということは、佐々木さんも
本で書いてらっしゃったように
「プライバシー不安」に起因するからなんでしょうね。
アマゾンのリコメンド機能に代表されるライフログや、
暗黙WEB (implicit web)(ネットから拾い集めた
個人情報を統合し一つの人間行動の全体像に
集約することを専門としたWEB)も、
知らず知らずのうちに、自分のあずかりしらない
ところで自分のデータが奪われている
ということで、一種の「気持ち悪さ」を生み出してしまう。
今はほとんどの端末でGPSが搭載されていて、
アプリをソフトを使えば簡単に本人の情報や
位置情報が特定できる。問題は本人がそのことを
「アグリー」するかどうかなんですよね。
知らず知らずのうちに、
ってのはやはりプライバシーの問題があって気持ち悪い。
フォースクエアのように自ら情報を
共有する「チェックイン」は、個人の意思決定に
よることなので全く問題にならないのです。
今後、企業やサービス提供側のこの辺りの
モラルが一層問われていくでしょうね。
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1か0かで判断しがちに思われる
ビジネスの世界において、感覚的との言える
「気持ち悪さ」って実はすごく重要なんです。
少しでも気持ち悪いと、
購買意欲が低下するか、購買しない。
売る側、サービスを提供する側も、
製品に「気持ち悪さ」があれば、士気低下を誘発する。
どれだけ「感覚的な気持ち悪さ」を排除できるか、が、
モノづくりにおいてとても重要な要素を持ってきます。
上記に関しては、社内でも日々模索中。
この感覚的な問題について、
今後も試行錯誤を繰り返しながら答えを
見出していきたいと思っています。