ここ2日間で立て続けに、
日米の「天才的な」若者達の記事を目にしたのでご紹介。
ひとりは最近話題の、
「女ザッカーバーグ」と呼ばれる
ジェシカ・マー(20歳)。
もう一人はTwitterユーザーであれば
一度は耳にしたことであろう「うめけん」君(17歳)だ。
「ザッカーバーグを超える?20歳の才媛現る
12歳で起業、18歳でUCバークレー卒業」
– 日経ビジネスオンライン
ジェシカ・マー(下記、引用)
9歳からプログラミングを始め、
12歳で会社を立ち上げ、15歳で高校を卒業。
18歳で名門カリフォルニア大学バークレー校
(コンピューターサイエンス専攻)を卒業した。
現在20歳である。
12歳で起業て。笑
彼女のすごいところ(興味深いところ)は
「財務管理ソリューション」という地味な分野、
歴史がありコンペティターが多い分野で勝負しているところ。
いわゆる「管理システム」であり、
流行りのソーシャル系ではない。
一方のうめけん君。
「デジタルネイティブのためのサービス作りたい」
現役高校生うめけん、起業
– ITメディアニュース
うめけん(下記、引用)
4歳からPCに触れ、インスタントメッセンジャーや
Google Apps、Twitterなどネットツールを
自然に使いこなしてきたという彼。
高校生ながら、ソフトバンクの孫正義社長に
3番目にフォローされたことで知られ、
流行語大賞「なう」の受賞者にも選ばれた。
詳しくは、各記事にて。
僕達がまだ10代の頃は、
携帯電話なんて市場に出回ってなかったし、
せいぜい持っててポケベルくらいのものだった。
インターネットも、茶の間には全くと言っていいほど、
普及してなかった。
だが、今の子たちは生まれた時から、
PC、携帯電話、インターネット、ブラウザ、メール、
メッセンジャー、ブログ、SNS、
Twitterが当たり前のように存在している。
確かに、うちの娘達も、
パソコンやiPhone、携帯には既に慣れていて、
勝手に触ってゲームなんかして遊んでいる。
中学生にでもなれば、
リビングのPCでTwitterやチャットをしながら、
普通に宿題などの情報交換なんかしている子も多いとか。
この世代が、
いわゆる「デジタル・ネイティブ」世代。
インターネットの使い方をちゃんと知っていて、
ブログやSNSで「ソーシャル・ネットワーク」とは
なんぞや、を、肌身で理解している。
つまり、個々の結び付きの大切さを教えなくても、
ちゃんと理解して実践しているところが強みなんだろう。
親や学校側、またメディアからしてみれば、
どうしてもネットの負の部分にスポットを当てて
ネガティブに捉え「制限」してしまいがち。
確かに間違った利用してしまえば犯罪や詐欺に
巻き込まれることもある。
それを避けるためには、制限するのではなく、
使い方をちゃんと教えて上げることが、
まず大切だろう。
さて、使い方をちゃんと知っていて、
サービスやシステムに物足りなさを感じる一部の優秀な人材は、
勝手にプログラミングをしてサービスをリリースする。
(代表例が灘中三年生が作った「健康計算機」や、
rubyの処理速度を63%も早めた筑駒中3年生など)
エッジの効いたアイデアと優れた技術力があれば、
確かに誰でもすぐに企業できる時代。
アメリカの場合は「飛び級」があるから、
ジェシカのように18歳で大学を卒業することもでるけど
日本の場合は(一応制度としては中途半端にあるものの)、
ほとんどが大学をあきらめて起業するしかないんでしょうね。
アメリカのような飛び級制度、導入すればいいのにね。
いずれにしても、
僕たちとは考え方のベースが違う気がする。
だからと言って不真面目ではなく、
逆に皆、真面目で堅実なようにも見える。
どちらがいいか悪いかは別にして、
僕たち世代の強みは、アナログも知ってるし、
ネイティブではなくてもデジタルも知っている。
というところでしょうか。
「ものづくり」など、
技術を継承していかなければならない分野、
そしてアイデアと技術力+スピードで勝負ができる分野。
何かと将来に対しての悲観論で満ちている昨今だけれど、
まだまだ先は面白い。
ジェシカのように「枯れた」と思われている分野でも、
どんどん勝負ができるのだ。
柔軟な思考とスピードで、
まだまだ自分もがんばらなきゃ、と
励まされるニュースでした。