[海外スタートアップスのプレゼンを聞いていて]強みを明確化することの重要性

朝の関空からおはようございます。
今からバンコク経由でインドのバンガロールに向かいます。

さて、昨日はハードウエアスタートアップスのプロジェクトプラットフォーム「HWTrek」と大阪イノベーションハブ(OIH)、MakesBootCamp主催のミートアップが大阪産創館で開催されました。海外のハードウエアスタートアップスが15社ほど来日し、それぞの製品のプレゼーションを行い、関西の中小企業とのビジネスマッチングを行うという内容、僕もイベントのスポンサー企業(Quadcept Inc)を代表して登壇させていただきました。

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各国から集まったスタートアップスのプレゼンを聞いていると、アイデアを試作レベルで具現化し、クラウドファウンディングやVCから資金調達し一気に量産化に持って行くという既定路線のシナリオに加え、知財保護(IP)や盗作を防止するためにCFは使わず、クローズドなイベント出展や企業とのタイアップの中で慎重にスケールしていく会社も増えているなという印象を受けました。いずれにしても、他の競合製品とどこか違うのかという強みを明確化している製品ほど(オリジナリティやテクノロジー面でのブレイクスルーを含め)印象に残っています。

ある行政の方とイベントの後に話していたのですが、日本の製造業の中には、大手メーカーからのオーダーによる受託生産、下請け体質から脱却しきれず、強みは何かと聞かれた時に「何でも出来ますよ」ということが「強み」になっていて、あくまで仕様書を提出してもらった上で相談となるので時間も掛かるし、海外の企業にとっては「一体何を相談したら良いのか分からない」という点に陥りがちだということも多くあるようです。もちろん、全てがそういう体質ではないのは承知ですが。

単純にQCD(品質、価格、納期)全てにおいて秀でていますよ、であれば、中国の企業なんてどこも同じことを言うので、じゃあ一体どこを選べばいいのか、と。更に日本の場合はそれに加えて言語的なビハインドもあります。英語ができて技術が分かるような人財は中小ではなかなか採用することが出来ませんから、どこも困っているようです。

他社と比べて安いです、早いです、だけでは強みにならない。何でも出来ます、も強みではない。自分たちの技術がどのような価値を生むのか、今一度しっかり見直すべきだと認識しました。リストアップしてもいいし、取引先や社員にアンケートをとってもいい。まずは持てる武器を明確化するということ。もちろん、これは会社としても個人としても。自戒を込めて。

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