【Airport Gallery】空港で飲む冷えたビールについて

母空港、関空でサンフランシスコ行きUA便のボーディング待ちです。

いつも出国ギリギリまで仕事をしているので(今もPC触っていますが)、ポンと集中力が切れた後の脱力感の中で飲む、冷えたビールの美味しいこと。良く考えたらちゃんと水分補給もしてなかったかもしれないくらい、喉が乾いていましたし。まだ日の明るい内からすいません。

そういえば関空に来るのも久しぶりだなと思って前回を思い返してみると、ほんの一ヶ月前にソウル出張して以来だと気づき、自分のイメージと現実との乖離に驚きました。年末年始を挟むとほんのひと月前でも、随分昔のことのように感じますね。また昨年の後半は「空港に住んでいるのではないか」と思うくらいの時もありましたから、余計にそう感じたのかもしれません。

さて、今から一週間、シリコンバレーに出張です。DesignCon2017にいらっしゃる方、是非お会いしましょう。次回の更新はサンタクララから。

それでは。

IMG_9987

人としての深みと奥行き

先週末から続いた連続飲み会から、日曜日に出走した大阪ハーフマラソンに至るまで怒涛の日々が続き、ブログの更新がすっかり途絶えてしまいました。

さて、今夜は7年ぶりに再会する某社会長と一献。

その方は元々、人間としての深みと奥行き、そして圧倒されるくらいのオーラとパワーを持つ方だったのですが、数年の時を経て以前にも増してその懐の深さが広がったような気がします。気さくな中にも凄みがあり、それが威圧的ではなく、優しさと愛情に溢れていて不思議な安心感を感じます。その方を中心に、各分野の第一線で活躍する親友二人が加わり、とても楽しい時間となりました。

IMG_9982

人を包み込む力って、どのように培われるのでしょうか。

持って生まれた何かなのか、経験と学びによって習得する後天的なものなのか。願わくば自分も、愛情に基づく深みと奥行きが出る人間になりたいと思います。とても抽象的なものですが、こういうタイプの人って言葉では表現できない魅力というものがありますね。

いずれにしても人それぞれタイプは違えど、ポジティブな人間が集まるとその場にパワーがみなぎります。こうした「引っ張ってくれる」仲間がいることに日々感謝です。

IMG_9980

ヒトサラの中に感じる気遣い

「フレンチおでん」で人気のコウハクが、ルクアイーレにオープンしてから初めての訪問。平日でも夜なら一時間はザラに並びます。阪急三番街、新大阪に出店してもそれぞれスタイルが違うからか人の分散もない様子。最初は阪急東通りの一角にある知る人ぞ知る人気店だったのですが、すごい勢いですね。

トマトのジェノベーゼや大根ポルチーニソース、フロマージュ焼きなど定番メニューを一通り楽しんでから、ぶりの上に大根とフォアグラがのった「フレンチぶり大根的」なものをいただきました。見た目も美しいこの一品に、僕は客への気遣いを感じずにはいれませんでした。

IMG_9929

「おでん」といいつつ、フレンチテイストなので、基本的にソースやクリームがたっぷりで僕のようなオッサンは徐々に重たさを感じてくるのがコウハク。いや、もちろん全てハズレなし、全メニューとても美味しいのですが、段々と口の中が重たくなってくるのも事実なのです(頼んでいるものがそういうものばかりだから)。

この一皿も、ぶりと大根というお互いの良さを完璧に引き出し合う組み合わせに、なぜかフォアグラが。ただフォアグラがのっているだけであれば、しつこい味になってしまうのですが、そこはコウハク。バルサミコ酢がさっとかけてあって、最後に口の中に酢の清涼感が広がるのです。これがなければゴテゴテだったかもしれません。こういうところ、いいですよね。シェフの客に対する気遣いが感じられて。これ一品で980円。CPも最高です。

料理する人の気持ちが届く一皿はやっぱりいいでものです。今日は今日とて新地で会食の予定。どんな一皿に出会うことができるでしょうか。

ちなみに、こちらは、フォアグラの茶碗蒸し。
IMG_9927

誘惑を振り払うかのように走る夜の国道

早いもので1月も終わりに差し掛かろうとしています。

今月に入ってから今までの走行距離は92.5km。今週の日曜日には大阪ハーフマラソンがあるので、予定通り出場して無事に完走することができれば、毎月の最低目標としている100kmは楽に超えるのですが、レースを込みにするのは少しリスクがあると思い、帰宅後がんばって10kmを走りました。

今日のような寒い夜に、帰宅してすぐに着替えてまた外に出るのは少し気合が入りますが、走った時と走らなかった時の気分的な差はあまりに大きいことは嫌というほど知っています。一息入れちゃうと出れなくなってしまうので、食事もせずに、えいやと外に飛び出しました。

21時の国道は、ラーメン屋、焼肉屋、居酒屋などがじゃんじゃん盛り上がっていて、誘惑だらけ。寒いし、ラーメン屋でちょっとビールでも引っ掛けようかな、帰りは近くの駅から電車で帰ればいいんだし。そんなことも少しだけ考えたり考えなかったり。

IMG_9921

誘惑を振り払うかのように、また早く帰りたいという気持ちで走っていると、4:32/kmペース。結構飛ばしてたみたいです。悔しいのは「言い聞かせラン」をすることを忘れてしまったこと。それさえしていれば20秒台で走れたかもしれません。まあ今日はタイムアタックするつもりもなく、100kmという数字を達成することが目的だったので良しとしましょう。夜の良さは遠くの景色が見えないので速く走っているような錯覚に陥ることです。昼間のように遠く先が見えていると、「ゴールはまだあんな先だ」と思ってしんどくなってしまうこともありますもんね。

何はともあれ、今は達成感でいっぱいです。
やっぱりがんばって走って良かった。

名称未設定

”でも、彼女たちの走る姿を眺めているのは、それなりに素敵だ。このようにして世界は確実に受け継がれていくのだなと、素朴に実感する。”

こういう仕事をしているので、一応、日々キュレーションされるテック系のニュースやレポート、ペーパーには一通り目を通しているのですが(Twitterのタイムラインで情報収集しています)、ああ、一部のとても能力の高い人たちがいて世界は回っているんだな、としみじみ実感することがあります。

自分がこうして電車に揺られている間にも、オフィスのデスクでミンティアを食べている時も、イスに腰を埋めて空を見ている時も、新しい論文や技術が生み出され、実証され、製品化され、世の中に出て行きます。人や社会の様々な営みを多角度から観察し、解析し、将来を予測し、ビジネスを解説し、取り組みを紹介している人たちがいます。だから自分もやらなくちゃと焦ることも昔はありましたが、最近は、ああいう人たちはああいう人たち。自分に出来ることは自分にしか出来ないのだからマイペースでがんばろう、としか思わなくなってきました。なんだか、劇場のオーディエンスのような感覚です。

一人のランナーとしても、エッセイとしても大好きな、「走ることについて語る時に僕の語ること」の中で、村上春樹さんがボストンのチャールズ河沿いをジョギングしている時に、金髪のポニーテールを揺らしながら走るハーヴァードの新入生(と思われる)の女の子たちに次々と抜かれていくシーンがあります。その描写の中で、こういう一文があります。

人々を次々に抜いていくことに、彼女たちは慣れているようだ。抜かれることには恐らく慣れていないのだろう。彼女たちは見るからに優秀で、健康で、魅力的で、シリアスで、そして自らに自信を持っている・・・まわりの風景を眺めながらのんびり走るということはおそらく、彼女たちのメンタリティには馴染まないのだろう。それに比べると僕は、自慢するわけではないけれど、負けることにはかなり慣れている。世の中には僕の手に余るものごとが山ほどあり、どうやっても勝てない相手が山ほどいる。

でも、彼女たちの走る姿を眺めているのは、それなりに素敵だ。このようにして世界は確実に受け継がれていくのだなと、素朴に実感する。彼女たちには彼女たちに相応しいペースがあり、僕には僕に相応しいペースがあり、時間性がある。それらは全く異なった成り立ちのものだし、異なっていて当たり前である。

自分に相応しいペース、異なっていて当たり前。
まさにマラソンと同じ。人それぞれ何かのきっかけや理由があって走り始め、辛さを経験し、それを乗り越え、達成した時の喜びを噛みしめる。それは、タイムを競うようなものではなく、極私的な事情に基づく個人的な体験です。僕も負けるには慣れています。今までも勝つことの方が少なかったように思います。だから競うのではなく、自分の良さを生かし、出来ることを最大限にやり、満足の閾値に達することができればと日々考えています。

(写真: 2016年9月 スタンフォード大学にて)
IMG_3378

美味しいものを食べると元気が出る

最近は、「小職のススメ」や「糖質制限」など食事をコントロールする時代になっていますし、健康維持のためにはとても大切なことですが、やっぱり、美味しいものを量を気にせずたくさん食べると多幸感を感じます。

ビールと焼肉
IMG_9909

カオマンガイ(シンガポールチキンライス)
IMG_9912

うまい!
しっかり働き、しっかり走り、うまいものをモリモリ食べる!

今日も一日がんばります!

梅の花と宇宙

週の後半の東京生活から、神戸空港に帰ってきたのが金曜21時半。土曜日は身体を休めるべく、自宅で提供いただいた日経ビジネスを拝読しつつ、宇宙ビジネスのトレンドについて思いを巡らしていました。

IMG_9901

先週の展示会では、当社Quadceptのブースでも大阪府大の超小型衛生「opusat」を展示させていただき、多くの来場者の注目を集めていました。現在当社では、大阪府大の准教授率いるベンチャー企業と業務提携をし、設計データ管理ツールと上流設計管理ツールの開発を進めているのですが、そのデモが目的です。

アメリカでは官よりも民間主導で宇宙ビジネスが進んでおり、再利用可能ロケットのSpaceXのように、ロケット開発から顧客を意識したサービスまでが幅広く活況です。日本の宇宙ビジネスは国家予算に依存しており、実に総額3554億円の内、官需が91.2%となっています。これが問題であるかそうでないかはさておき、リスクを考えず「先手必勝」の圧倒的スピードで進み続けるSpaceXのような企業が出づらくなるのは確か。そこで、宇宙ビジネスを儲かる分野として、異業種からの参入や出資を促すのが不可欠であると記事にはありました。

自分も、昨年8月のMakerFairTokyoでスポンサー参加した際、インターステラテクノロジーズをはじめとする宇宙ベンチャーや各大学のプロジェクトが展示してあるのを見て、裾野の広さを実感すると共に、夢を夢で終わらせないように官民の支援(どちらかというとキャッシュを鬼のように持っている民間企業)の枠組みが必要だと思っています。我々としても、上流設計支援ツールを通じて少しでも貢献したいと思っています。

さて、こちらは打って変わって梅の花。
庭の梅の木、徐々に蕾が膨らんできました。まだまだ硬そうな蕾を見ていると、一つだけ花が開いているのを見つけました。季節は徐々に進んでいます。

IMG_9896

常識を捨て、意味ある変化を生む

時代は自分たちの想像以上に速いスピードで変化しています。

誰がコンビニ店員の時給1500円を想像したでしょうか。コンビニレジ打ち専門の派遣会社が存在し、時給2500円で派遣するなんて考えたでしょうか。誰が、人出不足でファミレスの24時間営業がなくなり、ビル建設の計画はあったとしても要員不足で頓挫するなんて時代を考えたでしょうか。そして、今日のニュースを賑わせた「東芝解体」を誰が想像したでしょうか。(近づく「東芝解体」=相次ぐ事業売却 時事通信)

一昔前なら「まさか」と思われたことが、とても速いスピードで現実になっています。

これに関しては色んな議論があるのは承知ですが、優秀なエンジニアが山ほどいるにも関わらず経営難に陥ってしまうのは、マネジメントの責任であることに違いありません。せめて、願わくば、優秀なエンジニアの国外流出がないようにしてほしいものです。とてもロジカルとはいえない、感傷的な表現になってしまいますが。

製造業や「ものづくり」の分野にITという切り口でどっぷり浸かっている自分としては、日々会うエンジニアの皆さんが本当にしたいこと、つまり煩雑な業務にリソースを割き、自分の将来に不安を感じながら働くのではなく、アイデアを即座に具現化することに注力して欲しいと思っていますし、そのためのソリューションを可能な限り提供していきたいと思っています。

本当に日々色々と考えさせられますが、過去や今の常識にとらわれず、常にソリッドな思考を持ち、変化に柔軟でありたいと思います。そういう意味で、今日の新橋での飲み会は本当のエンジニアの皆さんと腹を割って意見交換ができ、その中から課題とブレイクスルーのポイントを見いだせたことが収穫でした。

IMG_9847

IMG_9851

エンゲージメント

今日から出張で東京に滞在しています。

最近は仕事に便利(あと、皇居ランに便利)な半蔵門駅上のホテルモントレを定宿として決めているのですが、このホテル、素晴らしいサービスです。恐らく宿泊客をデータベースに登録しているのでしょう。僕のように月に一度来るか来ないかの客に対してさえ、過去に泊まったことのある客を知ってかファシリティやカードキーの使い方など余分な説明はすべて省くのはもちろん、必ず、部屋をアップグレードしてくれるのです。プレミア感を客に感じさせるのはエンゲージメントの基本とはいえ、サラリと、しかも毎回そうしていただけるとファンにならざるを得ません。

もちろん、僕はモントレの回し者でもなんでもないし、いわゆる5つ星ホテルなんかは当たり前のようにそうしているのは承知の上ですが、さすが、トリップアドバイザーや各ホテルサイトの表彰を受けているだけあり、ちょっとした気遣いが忙しいビジネスマンにとって「居心地の良さ」を感じさせ、「ここなら大丈夫」という安心感を生み、リピートに繋がせるのでしょうね。

今日は久しぶりに人事の勉強会に参加させていただきましたが、そこでもエンゲージメントというキーワードに関してとても学ばされました。学んだことはしっかり会社で反映したいと思います。

IMG_9819

こんなビジネスが成り立つ世界もある(今のところは)

雪でゴルフコンペが中止になったこと、腰の調子も随分良くなったこともあり、ゆっくりペースで一人ハーフマラソン22kmを走りました。坂道を回避するため、平地の海辺をぐるぐる周りながら、ヨットや景色を見て楽しみました。

ヨットハーバーに差し掛かると、来年2月に開業予定の「芦屋ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」の巨大な姿が目に入りました。まだ建設中ですが、巨大な客船のようです。

IMG_9781

リゾートトラストが運営するこの会員制リゾートホテルですが、プレスリリースによると、「8,571,895 円(ベイスイート年間 12 泊タイプ・消費税込)~36,360,257 円(ロイヤルスイート年間 24 泊タイプ・消費税込)」とのこと。全201室あります。仮に3000万以上払って会員権を買ったとしても、宿泊代や食費は無料にはならず、別に数万円も払う訳ですから、一般人には取っ付き難い価格です。ちなみに、2008年にオープンしている東京ベイコート倶楽部会員の平均年収が3600万ということですから、普通の給与所得者ではなく事業主がターゲットということになりますね。

このような富裕層ビジネスが成り立つのは、富の八割を二割の人が握っているという事実があるからです(細かい割合はさておき)。ちなみに、純金融資産1億円以上の富裕層は全国に100万世帯以上存在し、彼らだけで240兆円の資産を保有しています。市場規模だけを見ると、明らかに富裕層をターゲットにすると儲かりますし、彼らは税金面から見ても「経費」というお金を使わなければならない人たちなので、ほんとうまく出来ているなと思います。

まあ、自分には関係のない話ですが、困っている人たちもたくさんいるのに、こんなビジネスが成り立ち、実際飛ぶように会員権が売れちゃうような世の中ってどうなんだろうと思ったりします。

IMG_9780